冷やすどころか火災の恐れも…古くなったエアコンや扇風機で“思わぬ事故” 特に10年以上経った製品に注意
日に日に暑さが増し、これからエアコンや扇風機を使う機会が増えますが、NITE(ナイト)「独立行政法人 製品評価技術基盤機構」が、思わぬ事故への注意を呼びかけています。
古くなった扇風機は、スイッチを入れても羽根の回転が遅い、不規則な動きをするといった異常を感じたまま使い続けると、部品の経年劣化で発火する恐れがあります。モーター部分が異常に熱くなるなどした場合も、直ちに使用を中止してください。
エアコンも、大活躍するシーズンを前に内部の掃除も大切ですが、中の電気部品に洗浄剤がついたまま使っていると、冷やすどころか真っ赤な火が。トラッキング現象が起き、火災につながる恐れがあります。
【動画で見る】冷やすどころか火災の恐れも…古くなったエアコンや扇風機で“思わぬ事故” 特に10年以上経った製品に注意
こうした事態にならないよう、メーカーなどに相談して正しい掃除をすることが大切です。使う際には水漏れや変な音、においがしないかの確認も重要です。
そして見落としがちなのが室外機の周りです。たばこの吸い殻や燃えやすいもの、凸レンズのように太陽光を一点に集めてしまう水が入ったペットボトルも火災の原因になるため、置かないようにしましょう。
NITEによると、2023年度までの5年間に報告されたエアコンや扇風機の事故402件のうち、火災は9割に上ります。特に、製造から10年以上が経った製品で事故が多いということです。
エアコンや扇風機は正しく使って快適な夏を過ごしましょう。