医師「状態次第では髄膜炎にも」5歳以下の子供が感染する“手足口病”が流行中 熱中症との合併等に注意
幼い子供を中心に「手足口病」が流行していて、東海3県でも「警報レベル」を大幅に超える感染者数となっています。感染が広がった理由と予防対策について、医師に話を聞きました。
7月12日、名古屋市西区のみわた小児科には、手足口病が疑われる子供が診察にきていました。手のひらには発疹があります。
三輪田博介院長:
「おてて見せて?いっぱい出ちゃったね。プチプチになっちゃったね。痛い?痛くない?大丈夫?」
母親:
「足はだいぶ落ち着いたんですけど。口の中とか結構痛いみたいで、お水とか牛乳とかもあんまり飲めない感じで。頑張ってスプーンでお口にあげている感じです」
「手足口病」は今、全国的に感染が広がっています。このクリニックでは今週、すでに50人以上の患者を診察したといいます。
感染するのは主に5歳以下の子供で、手のひらや足、口の中などに発疹ができる感染症で、発熱やのどの痛みを伴うこともあります。
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三輪田博介院長:
「べーってべろ出して。べろにできているから痛そうだね。頑張ろうね」
母親:
「2~3日前ぐらいから口が痛いと言って、ぶつぶつが手とか足とかに出て、おとといぐらいから熱が出てご飯も食べられなくなってきたので。あまり水分が取れないので、暑いし脱水症状とか心配だなと思って」
東海3県の医療機関あたりの患者数はいずれも警報レベルを超えていて、中でも三重県は、各都道府県の比較ができる時点で全国最多となっています。
20代女性:
「めいっ子が幼稚園に通っているので知っています。最近はやっていると聞いて」
30代女性:
「いつかかってもおかしくないなと思っていて、1人かかったらたぶんみんなかかっちゃうので、怖いなと」
なぜ24年は流行しているのか、医師に聞きました。
三輪田博介院長:
「コロナの間に何もはやらなかった。つまり2~3歳の子は何も経験せずに大きくなって幼稚園に入って。そうすると、その子たちは集団として全然免疫を持っていないわけですよ。一例出ると一気に広まっちゃう感じですかね」
手足口病の感染を防ぐには、うがいや手洗いの徹底、さらに「暑さ対策」も重要だといいます。
三輪田博介院長:
「熱中症を合併しちゃったりとか、そうすると(症状が)悪くなる。手足口病は決して怖い病気ではないんですけど、状態次第によっては髄膜炎になったりとかがあるから、良い状態を保つことは大事かなと思います」