カウンターのカレンダーは“盾”に…自治体庁舎で繰り返される事件 過去に殺人未遂事件起きた区役所の対応は
愛知県の高浜市役所で7月16日、男が可燃性の液体に火をつけ職員3人がケガをした事件がありましたが、市役所などでの事件はこれまでも各地で起きています。
■4年前に事件が起きた区役所では“カレンダーを盾”に
名古屋市の名東区役所で2020年、年金をめぐるトラブルから、当時44歳の男性職員が包丁で刺される殺人未遂事件がありました。
事件後、どんな対策をしているのか17日、名東区役所を訪ねました。
名東区役所民生子ども課の担当者:
「執務室に外部の人が入らないように、スイングのドアをつけたりだとか」
執務スペースに部外者が入り込まないよう、扉には鍵を付けました。
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カウンターに置いてあるカレンダーは、とっさの暴力を防ぐ盾として使えるようになっています。
名東区役所民生子ども課の担当者:
「警察さんとも連携して訓練も年に1回。トラブルになる前に、事前に丁寧な対応をしてトラブルを防止する。トラブルになった場合は大勢で、複数で対応する」
■専門家に聞いた「なぜ市役所で事件が」
なぜ、市役所で事件が繰り返されるのでしょうか。
鹿児島大学の宇那木正寛教授:
「市町村の役場となると、多くは困っていらっしゃる方がおみえになるので、そういった方々の対応でどうしても強く出られない」
元岡山市の職員で行政機関への暴力などに詳しい鹿児島大学の宇那木教授は、防犯カメラの設置などの対策の必要性について、一般の市民にも理解してもらうべきだと話します。
鹿児島大学の宇那木正寛教授:
「関係のない市民の方が被害にあっては非常によろしくないわけです。安全装置、安全防備について市民の了解をしっかり得ていく(ことが必要)」