【台風情報】関空が孤立した2018年とコース似る…『台風10号』27-28日頃に関東から四国に上陸か 東海3県も備え
「台風10号」はゆっくりと北上を続け、8月27日から28日ごろにかけて関東から四国に上陸するとみられています。この台風は大きな被害のあった2018年9月の台風21号に進路が似ていて、東海地方でも対策が進められています。
23日朝、愛知県一宮市では道路が冠水し、車が水をかき分けながら進んでいました。
一宮市では、午前4時半ごろまでの1時間に64ミリの非常に激しい雨が降りました。全国で相次ぐゲリラ豪雨。そして台風が東海地方に接近しています。
ゆっくりと北上を続ける「台風10号」は27日から28日ごろに、関東から四国に上陸するとみられています。
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東海地方を直撃するおそれもある台風10号は、過去に大きな被害をもたらした台風と進路が似ているといいます。
気象予報士の福島智之アナウンサー:
「2018年に14人の死者を出した台風21号とコースが似ています。発達しながら強い勢力で上陸する恐れがありますので、(台風21号に)近いぐらいの被害が出る恐れは十分に考えられます」
2018年9月の台風21号、今回の台風と似たようなルートをたどり、近畿地方を直撃しました。東海地方では激しい雨のほか、暴風による被害が発生し、大規模な停電も起きました。
そして関西国際空港では連絡橋にタンカーが衝突して空港が孤立し、完全復旧まで17日を要しました。
中部国際空港でも、同じ2018年の台風24号で連絡橋が封鎖され、利用客がロビーなどで一夜を過ごしました。
こうした事態への備えが中部国際空港で、進んでいるということで、空港の備蓄倉庫を見せてもらいました。
倉庫に非常用の食料や簡易トイレなどの備品が並んでいます。台風などの災害に備え、利用客などおよそ8000人が3日間滞在できるようにしているということです。
中には、空港ならではの備えもあります。
中部国際空港の担当者:
「ムスリムの方にも安心して飲んでいただけるように、ハラル認証を受けた水を入れております。他の空港が、風が強いとか雷が鳴っているといった理由で、中部空港に急きょ航空機が飛来することもあります。台風が来てもすぐに対応できるように備えております」
すでに台風10号への備えは始まっていました。
三重県尾鷲市の尾鷲港では、波が高くなる前に、沖にあった定置網を23日と24日ですべて引き揚げます。紀宝町を流れる相野谷川(おのたにがわ)では、水の流れをせきとめる水門を点検する作業が行われていました。
2011年には、相野谷川の氾濫で1人が死亡、1人が行方不明となり、紀宝町だけでおよそ1000棟の家屋が被害を受けました。
紀宝町民:
「紀伊半島大水害の時、家の2階のほぼ天井ぐらいまでいった。大変心配しております」
紀宝町鮒田地区の区長:
「1回痛い目に遭っているからね、13年前に。それから意識が高い。準備は皆さんしてくれていると思っている」