【台風情報】当初の予想より大幅に西へ…台風10号 27日以降に西日本などに接近か 東海地方への最接近は30日以降の見込み
台風10号は当初の予想より大幅に西寄りに進路を変えていて8月27日以降、西日本や奄美地方に接近する見込みです。東海地方への最接近は30日以降になるとみられています。
三重県尾鷲市の尾鷲漁港では26日朝、台風10号の接近に備えて船をロープで固定する漁師の姿がありました。
漁師:
「備えあれば憂いなし。何でも早めにせないかん、準備は。台風をなめたらいかんで」
別の漁師:
「(台風の)日にちがちょっと延びるということで、漁に出られない日が続くかな」
台風10号は当初の予想より大幅に西寄りに進路を変えて27日以降、西日本や奄美地方に接近する見込みで、東海地方への最接近は30日以降になるとみられています。
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進路がずれたことを受けてJR東海は26日午後、27日、28日に可能性があるとしていた新幹線の計画運休について、29日から31日にかけて実施する可能性があると発表しました。
夏休みの最終週に影響が長引きそうな台風の動きに、愛知県常滑市の中部国際空港(セントレア)でも、移動方法の変更など、頭を悩ませる人の姿がありました。
スピードの遅いノロノロ台風に救われたという人もいましたが、これから旅行に行く人は今後の進路が気がかりな様子です。
3泊4日で沖縄旅行に向かう親子がいました。
沖縄へ向かう親子の父親:
「海に入りたいけど入れるかなって、どうなんですかね。まあ最悪、延泊するしかないですよね。帰ってこられないなら。予定通り帰ってきたいです」
娘:
「夏休み終わるまで帰ってきたくない」
旅行先から名古屋に戻る交通手段を変える検討をしている人もいました。
宮古島へ向かう家族:
「名古屋じゃなくて大阪まで飛行機で帰って、そこから電車で帰るとか。できれば木曜日に帰れたらいいなと思って、もし帰れなかったらどうしようかという感じです」
航空各社は28日以降のセントレア発着便に遅れや欠航の可能性があるとして、最新の情報を確認するよう呼びかけています。
ニュースONEの福島智之気象予報士は、今回の台風10号について「当初の予想と比べるとかなり西の方に進路をとる予想になっていて、東海地方に上陸する恐れは少し可能性としては低くなってきた」としていますが、台風が離れていても南から暖かく湿った空気がどんどん送り込まれるため、ゲリラ雷雨が発生する可能性がかなり高くなってくると説明しています。
また、台風の動きがかなり遅いため、長期間にわたって警戒が必要だということです。
24日午後10時半ごろ、愛知県愛西市で撮影された映像では、大雨とともに雷が響く様子が映っていました。
雷の観測などを行う「日本気象株式会社」によると24日と25日の2日間、東海地方で確認された落雷は11484回に上るということです。
ゲリラ雷雨にゆっくりと東海地方に近づく台風10号と、気の抜けない夏休み最終週に注意が必要です。