パリ五輪の体操女子団体で8位入賞 岡村真選手が明かした“意外な夢”「体操を思う存分やってから考えたい」
パリ五輪の体操女子団体で8位に入賞した、日本代表の岡村真(まな)選手が8月23日、東海テレビのニュースONEに出演し、大会を振り返って思うことや、宮田笙子(しょうこ)選手の直前の出場辞退の影響、将来の「意外な夢」などについて語った。
■決勝トップの演技者に…“生粋の三重県人”岡村選手の初五輪
岡村選手は三重県津市出身で、四日市市の暁高校を卒業し、現在は四日市大学に在学していて、所属するクラブも地元の「相好(そうごう)体操クラブ」と、生粋の三重県生まれ三重県育ちだ。
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三重県の一番好きなところについて岡村選手は「いい感じに田舎なところ」と話し、笑いを誘った。パリ五輪の決勝では、岡村選手が最初の演技者として平均台に臨んだ。当時の気持ちについては「一番初めの演技者で、緊張感はいつもよりありました」と話した。
初めての五輪会場の雰囲気は「歓声がすごくて、歓声が上がるたびに鳥肌が立つような感じ」と振り返り、大きなミスなく演技を終えた決勝は「もうちょっとこうしたらよかったなっていうのはあるんですけど、まずはミスなくできたっていうのが自信にはなりました」と今後に繋がる経験ができたようだった。
決勝は地元の四日市市でパブリックビューイングも行われ、その会場で見守った岡村選手の父、益幸さんは、テレビのインタビューで「ケガなく終了できて本当に良かったと思っています。帰ってきたら褒めてあげたい」と話していた。益幸さんにはその後「よく頑張ったね、お疲れ様って言ってもらった」という。
団体の「8位入賞」という結果については「メダルをみんなで目標にしていたので、届かなくて悔しいという思いはあるんですけど、声を掛け合ってできたっていうのが良かったです」と話した。
■宮田選手の突然の出場辞退にも「やる演技は変わらない」と平常心
パリ五輪では、直前に主将の宮田笙子選手が喫煙と飲酒の問題で出場を辞退するアクシデントがあった。
決勝で入場する際にメンバー4人が息ぴったりで見せたポーズは、宮田選手が「ゆか」の際に見せるポーズで「5人で戦っている」という意思を示したという。
このアクシデントについても岡村選手は「自分のやる演技は変わらないと思っていたので、ちゃんと準備できた。切り替えてというか気持ちは変わらずに、メダルを目指して頑張った」と当時の心境を語った。
■“夢のお菓子屋さん経営”は「体操を思う存分やってから」
帰国後の8月8日に開かれた記者会見では、嬉しかったことについて聞かれると、選手村で五輪マークのフランスパンを見せてもらい、焼いている人たちと写真撮ってもらったことを挙げたが、高校3年生の時に「十年後の自分へ」をテーマに書いた文章で、パティシエールへの夢について触れていた。
【当時の文章】
「二十八歳になった私は、今何をしていますか。どんな気持ちで何に向かっていますか。高校三年生の今の私は体操に一生けん命でオリンピックで金メダルを目標にがんばっています。それと同時におかし屋さんを経営したいと考えています。二十七歳でのオリンピックを目標に体操を続ける気でいますが、まだ体操をしているのか予想もつきません…」
この“お菓子屋さん経営”の夢については「体操を思う存分やってから考えたい」と嬉しそうに語った。
スタジオでは、岡村選手が手作りした様々な種類のクッキーが入った「クッキー缶」などの写真が披露されたが、体重制限に影響はないのかと聞くと「家族と分けたりして考えながら」と話した。
4年後のロサンゼルス五輪に向けては「他の選手に負けないような綺麗な体操で、金メダルを目標に頑張りたい」と意気込みを語った。
そして、今後は「周りからすごいと言ってもらえるような技をしたり、美しい体操に磨きをかけていきたい」と締めくくった。
2024年8月23日放送