家族5人が巻き込まれ3人死亡…蒲郡市で起きた土砂崩れ 専門家らの現地調査開始「崩壊最上部から水による浸食」
愛知県蒲郡市で8月27日、家族5人が巻き込まれ3人が死亡した土砂崩れで、原因などを探る現地調査が始まりました。
蒲郡市では8月27日、台風10号接近前の大雨で土砂崩れが発生し、家族5人が住む住宅が巻き込まれました。消防などがおよそ27時間にわたる懸命な救助活動にあたりましたが、70代の夫婦と30代の長男が死亡し、40代の長女と次女が重軽傷を負いました。
およそ1週間がたった9月4日、蒲郡市の現場で、県の職員や専門家などあわせて31人が斜面を登って状況の確認などを始めました。
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現場は、県が指定する土砂災害警戒区域に含まれておらず、山が崩れた状況や再び災害が発生する危険性を調べる方針です。
名古屋大学の田中隆文客員教授:
「崩壊の最上部から水による侵食を受けている、そこがすごく注目されました。自然的条件と人為的条件、いろいろな可能性があると思いますので、いろいろな情報をまず集めて丁寧に見ていく必要があると思います」
国交省によりますと、高さおよそ30メートルから道路に向かって崩れた土砂はおよそ1000立方メートルに及びます。
周辺の避難指示は9月2日午後、解除されました。
近くの住民:
「不安というのはいつでも大雨が降ればみんな思っています。どういう状態になっているのかしっかり調べてもらえると、ある程度は今後もみなさん安心できるのかなと」
県はおよそ1時間半にわたる現地調査を終え、今後さらに専門的な調査が必要か検討を進める見通しです。