大群が一斉に襲いかかる…この時期凶暴化する『スズメバチ』バレーボール並みの巣と“便利屋ベンリー”の格闘
この時期に凶暴化するのがスズメバチです。その駆除の現場に密着しました。
依頼を受けて生活の困りごとを解決する愛知県清須市の「ベンリー」。この日の依頼は「スズメバチの駆除」です。
ベンリー広報技術担当の大川眞也さん:
「今日はスズメバチの駆除の依頼があります。秋が一番巣が大きくなって活発化してきますので」
スズメバチにとって今の季節は、来年、女王に君臨する新しい女王バチが誕生する大切な時期で、オスは巣を守るため、近づく敵に攻撃を仕掛けるなど凶暴化します。
依頼したのは、清須市の村瀬寛治さんと泰子さん夫婦で、スズメバチの大群に悩まされていました。
村瀬寛治さん:
「結構大きいよ」
泰子さん:
「ハチの大群が、この人の周りにばーっと来た」
巣はどこにあるのでしょうか。
寛治さん:
「そこら辺。もうハチが飛んどる。その茂みの辺におる」
庭にある樹齢100年以上というツツジの木。先祖代々守ってきた大切な木の中です。
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寛治さん:
「草刈りやっとったらどんどん飛んでくるもんで、これやばいわと思って。ここ(手の平)を刺された、すぐ病院に行って」
夫の寛治さんは、既に一度スズメバチに刺されていました。次はアナフィラキシーに陥る恐れもあり、一刻も早く駆除しなければなりません。
“便利屋さん”ベンリーのスタッフが手早く防護服に着替え、駆除に取り掛かります。
ベンリーの大川さん:
「(防護服は)ハチが止まらないようにできています。ハチって止まらないと刺せないんですよ。止まりにくい素材でできているので」
この日は名古屋でも最高気温34度を超えていて、防護服を着るとサウナ状態です。まずは巣の周りの葉っぱを切り落としていきます。大切な木を少しずつカットしていくとスズメバチの巣がありました。
ベンリーの大川さん:
「バレーボールくらいの大きさのハチの巣がありますね」
周りでは、ハチが動き回っています。
ベンリーの大川さん:
「来た来た!来た来た来た、おー!」
一斉に襲い掛かる、スズメバチの大群。撮影用の小型カメラにも、警戒した大量のスズメバチが襲い掛かかります。
ベンリーの大川さん:
「黒い物に来るんですよ。この中に薬剤入っていますんで」
ハチを交わしながら、すかさず巣に向かって薬剤を巣の中に注入します。
スズメバチが弱るのを待ち、いよいよ巣を取り出します。
ベンリーの大川さん:
「はい、取りました!」
寛治さん:
「おめでとう!本当にでかいわ」
ベンリーの大川さん:
「人間の顔ぐらい」
取り出した巣はおよそ30センチ。3層に分かれ、大量のスズメバチがそこにいたことを物語っていました。
寛治さん:
「刺されんで良かったわ、ホント。孫も遊びに来るしね、ありがとうございます」
ベンリーの大川眞也さん:
「ハチが飛んでるなと思ったら、近寄らずに遠くから確認していただいて、巣が見えるようであれば業者の方に電話していただければと思います」