敬老の日の9月16日、NITE=製品評価技術基盤機構が、「電動車いす」や「介護ベッド」など、高齢者の身近に潜む危険について注意を呼びかける動画を公開しました。

■脱輪で死亡事故も…電動車いすに纏わる危険

 高齢者の足として役立っている電動車いす。道路を走っていると、側溝に落ちて脱輪しました。

【動画で見る】介護ベッドで腕が挟まることも…家族も気を付けたい『高齢者が使う製品の事故』電動車いすにも脱輪等の危険性

電動車いすの脱輪では、実際に死亡事故も起きています。そして踏切では歩行者を避けようとハンドルを切った際、タイヤが線路の溝にはまりました。

電動車いすでの事故は、高齢者が1人で移動しているときに多く発生していて、介助する人とともに事前に危険な場所を確認するなどの対策が重要です。

■介護ベッドに「挟まる」事故も

 家の中にも危険は潜んでいます。介護ベッドのリクライニングを操作した際、ベッドとサイドレールの隙間に腕が挟まりました。

ほかにも眠っている時に、サイドレールの隙間に首が…。介護ベッドのフレームのなかには隙間の広さが基準を満たしていない製品もあるので、注意が必要です。

体格に応じて、クッションを置くなど、隙間をなくしておくことも大切です。

■キッチンでは火災に注意を

 キッチンでも注意が必要です。料理をする高齢者が、調味料をとろうと前かがみになったその時、コンロに近づき過ぎると服に火が燃え移ります。

年齢に限らず起こる可能性がある事故ですが、高齢者で目の白内障が進んでいると、ガスコンロの青い炎が見えづらく、より注意が必要だといいます。

調味料やキッチン道具の配置を整えて、炎に近づきすぎないようにすることが大切です。

高齢者の日々の暮らしのなかは様々な危険が潜んでいて、普段から注意が必要です。