敬老の日の9月16日、80歳以上で作る岐阜県のサッカーチームが小学生と対戦し、子供たちも驚く活躍ぶりをおじいちゃんチームが見せました。

■守護神は90歳…年齢差は最大で84歳の試合

 岐阜県各務原市のサッカー場。元気にアップする小学生の傍らには、大勢のおじいちゃんがいますが、孫の応援に来たわけではありません。

彼らは、岐阜のサッカークラブに所属する現役選手全員80歳以上で16日、ガチンコで小学生に対戦を挑みました。

【動画で見る】全員80歳以上のサッカーチームが“忖度なし”の小学生と対戦 90歳守護神の動きに子供「キーパーやばっ!」

鶴と亀のユニフォームを纏うのは90歳でチームの守護神の守屋秀夫さん。参加した小学生との年齢差は最大で84歳です。

守屋秀夫さん:
「1つでも相手のシュートを止めたい」

キャプテンはエースで83歳の亀山和秀さんです。

亀山和秀さん:
「今日はいい格好したいね。得点を1点でも入れたい」

■守護神躍動…子供たちも「キーパー90歳でやばいやん」

 試合時間は15分で、1試合目は、小学3年生の男子を中心とした地元チームです。

体力面で大きく勝る小学生チームが猛攻をしかけますが、おじいちゃんチームも大ベテランの経験値でインターセプトや、90歳の守護神、守屋さんも見事なセーブを連発。守屋さんは普段、岐阜市の自宅から各務原市の練習場まで往復30キロを自転車で通っているスーパーおじいちゃんです。

その動きに子供たちも驚きの声をあげます。

子供:
「キーパーやばっ!キーパー90歳でやばいやん」

しかし、人生の大先輩に対しても一切忖度をしない小学生たちが怒涛の猛攻を仕掛け、結果は2対0。無得点に終わりました。

亀山さん:
「やっぱりきついね、体力ないですね。ストップ&ゴーが3年生の方が上やったです。年寄りはワンアクションするとそこでへばっちゃいます」

いくつになってもアスリート、悔しさをにじませます。

■女子チームとの対戦では83歳エースが念願のゴール

 雪辱を果たしたい第2試合は4年生以下の小学生女子チームとの対決です。83歳のエース亀山さんは、裏をかくパスに俊敏に反応しますが、惜しくもゴールならず。

おじいちゃんチームは試合終盤には徐々に足が止まり、疲れが見え始めますが、ディフェンスの裏をかいて抜け出した亀山さんが落ち着いて、見事ネットを揺らしました。

結果は1対1の引き分けでしたが、生涯現役のすごさは子供たちにしっかり届きました。

男の子:
「パスが早かった」

別の男の子:
「走るのも早かった」

90歳の守屋さん:
「気持ち良かったです。1年1年を目標にやっています」

83歳の亀山さん:
「ホッとした。とにかく1点入れたかったんで。80歳のじぃじ案外やるじゃないかと思ってもらえればありがたいですね」