激安のヒミツとは…大学の“100円朝食”やスーパーの“298円弁当” 物価高でも価格維持のためギリギリの努力
野菜や食品の値上げが続いている中、名古屋のスーパーでは格安の弁当や目玉商品を用意するなどして対応しています。大学では、物価高騰に悩む学生たちを応援しようと『100円朝食』が始まりました。
■材料費高騰でも工夫して…大学で好評『100円朝食』
名古屋の名城大学では、9月17日から『100円朝食』が始まりました。学生たちに朝ごはんを食べる習慣をつけてもらおうと行われていて、カボチャや鶏肉が乗ったオープンサンドに、コーヒーなどのドリンクがついて100円です。
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学生:
「おいしいです。コンビニとかのお弁当も高くなってきているので、その中で100円でやってくれることはすごくありがたい」
別の学生:
「スーパーに行ってると、野菜が高いなってよく思います」
何といっても魅力はその“安さ”です。物価高騰で食費に困っている学生もいることから、大学の校友会などから寄付を募り、通常280円のメニューを100円で提供しています。
別の食堂では、おにぎり2つとみそ汁、おかず一品がついて、こちらも100円です。『100円朝食』は8年前から期間限定で行われていますが、相次ぐ値上げで、価格を維持するのも大変です。
店長:
「材料費が高くなっているので、ちょっと高くなったお肉系とかは使わずに、それでもお腹いっぱい食べられるように安価なものを選んで作れるようにしています」
■スーパーも客も知恵絞る…毎日300個が売れる「298円弁当」も
名古屋市東区の「スーパーヤマト」では、肉団子弁当やとんかつ弁当など、20種類の弁当が税抜298円でうられています。毎日300個が売れるという人気商品です。
客:
「今非常に物価が高くなっている中で、この価格を維持しているのは素晴らしいですね」
弁当はどれも手作りで、以前は250円で販売していたということです。弁当を目当てに毎日来ているというお客さんもいました。
店長:
「ほとんどもうかってないんですよ、お弁当は。目玉商品として置いているので」
弁当目当てにお客さんに来てもらい、ほかの商品も買ってもらおうという狙いです。しかし、台風や長引く暑さの影響で、葉物野菜を中心に価格高騰は止まりません。
売り場担当者:
「(ホウレンソウ)1つ258円なので、さすがにちょっと。200円切るくらいにしたいんですけど」
そんな中でも、売り場担当者が市場に直接出向いて最新の情報を仕入れ、毎日1品は目玉となるお値打ち商品を置くなど、店に足を運んでもらえるよう努力しています。
売り場担当者:
「レタスは特売で安く仕入れたんですけど。100円で売っている感じ。野菜が高いので、1日1品でいいので目玉がなんかないかなというところで」
お客さんもやりくりに知恵を絞っていました。
客:
「お値打ちなお店を探して一生懸命歩いています。(他のスーパーに)浮気もします。月曜日に1割引きとか」
別の客:
「煮物をいっぱい作って冷凍するんです。ためておいて冷凍庫から出して食べています」
10月も食卓に欠かせないハムや、食用油などが値上げの予定で、売る側も買う側もギリギリのやりくりが続きます。