三重県菰野町に突然、白いクジャクが現れました。どこからどうやってきたのでしょうか。

■白いクジャクが突如三重県の街に…

 木立のうえにたたずむ、全身白い羽根に覆われた一羽の鳥。2024年9月19日の夜、三重県菰野町で撮影されました。この“白い鳥”はクジャクです。

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一夜明けた20日、菰野町に向かうと、ゴミ捨て場の横にひょこっといるところを見つけました。

木の根元に大人しく佇んでところを近付いて観察してみると、体長は1m程でしょうか、真っ白なきれいな羽根をしています。

なぜこの場所にいるのか。近所の人によると、最初に目撃されたのは18日だといいます。

近所の住民:
「洗濯した水がコンクリートの所から落ちるんです。それをペロペロ飲んでいた。トサカがあるもんで『あれ、やっぱりクジャク!?』って」

白いクジャクは車の陰に隠れたり、庭の草を食べていたといい、19日の夜には高さ5メートルほどの木の上で目撃されていました。

そして20日の朝からは、木の下でうろつき、時折、何かを探すようにあたりを見渡したり、近所の人があげたパンを食べていました。

付近の住民:
「白って珍しいなと思って。白は縁起物って感じで」

■動物園の飼育員「個人的に飼われているのか飼育施設から逃げ出したか」

 この白いクジャクについて、長野県須坂(すざか)市の須坂市動物園の飼育員は、「シロクジャクで間違いないと思う」といいます。

全身が真っ白で、頭の上の羽根が特徴で、インドやパキスタンに生息しています。なぜ菰野町に、海外に生息するシロクジャクが現れたのでしょうか。

須坂市動物園飼育員の笹井恵さん:
「個人的に飼っているのか、私たちのような動物飼育施設から逃げてしまった個体なのか。この距離で動画を撮影して全然びっくりしていないので、襲ってくるような種類の鳥ではないと思うので。細菌やウイルスなど、どこでどうつくかわからないので、近くに来たからって触るとかはしない方がいいと思います」

菰野町では、危害を加えるものではないなどとして、捕獲や保護はしないということです。