レアメタル採掘等で絶滅危機…『世界ゴリラの日』環境保護のためスマホ回収ボックス設置 日本モンキーセンター
愛知県犬山市の日本モンキーセンターでは、『世界ゴリラの日』の9月24日にあわせ、国内最高齢のニシゴリラを見ることなどができるツアーが開かれました。しかし、野生のゴリラは絶滅の危機に瀕しているということで、保護のために取り組みも始めています。
■国内最高齢のニシゴリラにファン集結
アメリカの研究施設の設立にちなみ、9月24日はゴリラの保護を呼びかける「世界ゴリラの日」です。犬山市のモンキーセンターでは、予約した15人限定の特別なツアーが開かれ、国内最高齢の51歳のニシゴリラ「タロウ」のもとに全国からファンが集まりました。
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自作のノートで予習した男性:
「たまたまゴリラの日ということで、勉強していった方がいいかなということで。やっぱり実物を見た方がおもしろい」
大阪から来た女性:
「タロウさんを見にきた。全てにおいてかっこいいです」
タロウは、白菜を剥いて甘い部分を食べたり、ペットボトルを開けて水を飲んだり、意外と器用な動きを見せます。大きな体で“自然界では敵なし”のようにも思えます。
■『レッドリスト』シャバーニ等のニシゴリラ救うには
実は野生のゴリラは絶滅の危機に瀕していて、「タロウ」や、名古屋市千種区にある東山動物園の人気者「シャバーニ」などのニシゴリラは、自然保護団体のレッドリストで、野生での絶滅の寸前『深刻な危機』に分類されています。
野生のニシゴリラが生息するアフリカのコンゴでは、スマートフォンなどの材料となるレアメタルの採掘のために森林破壊が進行しています。
さらに、金属などの利権をめぐって紛争が起き、食料に困った難民が仕掛けた罠にゴリラがひっかかることもあるということです。
モンキーセンターでは、ケータイやスマートフォンのレアメタルを回収して再利用し、得られたお金をコンゴへ送ることで、環境の保護につなげようという取り組みをしています。
飼育員:
「動物園ではゴリラはとても人気な動物で、一般的にいると思われているんですけれども、実は野生ではとても危機的な状況。ただかわいいと思ってもらうのではなくて、実際に動物園に来てゴリラに興味を持っていただいて、野生の状況や人間が起こしていることとかを知ってもらえたらと思っています」