街からは「消去法で」との声も…自民党“石破新総裁”誕生 歴代総理の似顔絵湯呑を作る会社は想定内で安堵
2024年9月27日、自民党総裁選が行われ、石破茂元幹事長が新総裁に選ばれました。9人が立候補した大混戦の総裁選、東海地方の議員と街の声を聞きました。
■1回目の投票で「石破・高市」の決選投票へ
27日、決戦の日を迎えた自民党総裁選挙。会場となる党本部前には雨が降る中、多くのメディアが詰めかけ、地元の国会議員も緊張した雰囲気に包まれていました。
愛知、岐阜、三重の各県連では、郵送で集まった党員票の開票作業が行われました。
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愛知では高市氏がトップで、石破氏、小泉氏が続く形となりました。岐阜は石破氏、高市氏、小泉氏の順、三重は愛知と同様、高市氏がトップの得票数となりました。
■似顔絵入り湯飲みのメーカーも緊張
総裁選の行方を、固唾(かたず)を呑んで見守る会社が、岐阜県土岐市にありました。
土岐市の「山志製陶所」は、歴代の総理大臣の似顔絵が入った湯呑を作っている会社です。候補者のイラストを用意して準備は万端です。
山志製陶所の加藤貴仁専務:
「高市さんバージョン、小泉さんバージョン、石破さんバージョンの3つを作っています。ずっとモヤモヤじゃないですけど、頭の片隅にはずっとあったので、早く決まってホッとしたいですね」
■新総裁は石破茂氏に…製陶メーカー「ホッとした」
午後1時過ぎから国会議員の投票が始まりました。1回目の投票では高市氏が1位、石破氏が2位となりましたが、過半数の票は得られず決選投票となりました。
そして決選投票の結果、第28代の自民党総裁は石破茂氏に決定しました。
石破茂新総裁:
「この日本国をもう一度、皆が笑顔で暮らせる、安全で安心な国にするため、石破茂、全身全霊を尽くしてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます」
土岐市の「山志製陶所」では早速、湯呑みに石破新総裁の顔が印刷されていきました。
加藤専務:
「準備していたお3方の中から決まったことが一番ホッとしています」
■総裁選決着…東海地方選出の国会議員や市民の反応は
地元選出の国会議員に、総裁選の結果について聞きました。
八木哲也衆院議員:
「やっと僕らの気持ちが通じたと思いますし、党員の方の相当熱い思いが伝わってきた」
鈴木淳司衆院議員:
「党員投票であれほど競ると思わなかったので、私は高市さんを応援したんですが、よく頑張ったなと思いますね」
田村憲久衆院議員:
「派閥を岸田さんが解消したので、それもまた今回の石破さんの勝利の一つの要因だったのかなと思います」
丹羽秀樹衆院議員:
「わが愛知県連は、政治とカネの問題に対して一つの震源地でもあると思っております。石破新総裁がおっしゃる、真心をもって真実を伝えていくといったところを、われわれ愛知県にもしっかりと浸透させて、われわれ自民党の政策をより一層皆さん方に知っていただけるように努力していきたいと思っています」
街の人にも「石破新総裁」について聞きました。
50代男性:
「消去法で石破さんかなと思いました。子供たちや孫たちが日本にいたいと思えるような礎をつくってほしいですね」
40代女性:
「高市さんかなと思っていたんですけど。(石破氏は)経験豊富そうだから安心はできるよね」
30代女性:
「すごく真面目な印象の方なので、不正とかがすごく多くて問題になっていたので、そういうのがなくなればいいかなと思います」
20代大学生:
「(Q.期待することは?)日本の学生に対する支援を増やしてほしいなと思います」