中日ドラゴンズは10月6日、今シーズン最終戦を終え、立浪和義監督がファンにあいさつしました。

■「最後の日」に駆け付けたファンに聞いた「立浪監督が遺したもの」

 6日、ついに迎えた「最後の日」。試合前の立浪監督が練習を見守る表情は、いつもより穏やかに見えました。

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この日は、開場前から多くのファンが詰めかけました。ファンに立浪監督が「遺したもの」について聞きました。

女性ファン:
「やっぱり若手、(高橋)宏斗を始め、(田中)幹也だとか、村松選手とか、福永選手とか、新しい選手を色々引き出してくれたのがすごい嬉しかったです」

男性ファン:
「批判を受けながらも前に進もうとしてくれていて、どうしても結果は出てこなかったんですけれど、これからのドラゴンズに繋がる3年間だったかなって」

■試合後に立浪監督が「最後のあいさつ」

 今シーズン最終戦は、敗れれば3年連続最下位が決まる重要な一戦となりました。

「最後は白星で飾りたい」。2点リードされて迎えた最終回、立浪監督が惚れ込んで獲得した村松開人(かいと)選手や「未来の4番」石川昂弥(たかや)選手がつなぎ、一打逆転のチャンスを作りました。ここで打席に立ったのは「今、野球ができているのは立浪監督のおかげ」と話した細川成也選手でした。しかし三振に終わり、立浪ドラゴンズの3年間が幕を閉じました。

試合を終えて、立浪監督はファンへ最後の挨拶をしました。

立浪和義監督:
「3年間これだけ声援をいただきながら、結果を出すことができず、本当に皆さまには申し訳ない思いをさせてしまいすいませんでした。何とかこの3年間、チームを強くしようと改革してきましたが、まだこのチームは改革の途中です。確実に力をつけてきた選手もいます。近い将来、必ず『強いドラゴンズ』そう信じています。本当に3年間ありがとうございました」

■9年にわたってドラゴンズを支えた“主砲・ビシエド”もサプライズで登場

 この時、姿を見せたのは、9年間プレーしたドラゴンズを退団するビシエド選手でした。ビシエド選手も立浪監督と握手を交わしました。

立浪監督:
「これはもう本当に、結果の世界ですからね。本当にきょうの最後の最後まで、すごい声援を頂いて、本当に選手がもっと感じて、来年以降その期待に応えるんだという気持ちを強く持ってやってもらいたいなと思います」