衆議院が解散…内閣発足後間もない時期の選挙に前議員「昭和のお見合い結婚みたい」「国民と真摯に向き合う」
10月9日、衆議院が解散しました。15日公示・27日投開票の選挙日程が決まり、事実上の選挙戦に突入します。一部の裏金議員を「非公認」する対応となり、各陣営からは様々な声が上がっています。
■一部「非公認」の対応 与野党の反応は
9日午後4時過ぎから開かれた本会議で、衆議院が解散しました。本格的な選挙戦に突入することになります。15日に公示、27日に投開票です。
一部の裏金議員を「非公認」とする対応をとったうえで、石破首相は国民の審判を仰ぐ決断をしました。本格的な選挙戦突入を前に、東海地方の“前”衆議院議員は…
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自民党 熊田裕通前衆院議員:
「とにかく厳しい戦いになります。私だけでなく全国の仲間がそうだと思います。まずは原点に返る。信頼を失った原因は自民党ですから、国民の皆さんに真摯に向き合う」
国民民主党 古川元久前衆院議員:
「過去最速で内閣が発足してからの解散なんですね。お見合いするのに写真だけ見て会ったときに決めなさいっていうような、昭和のお見合い結婚みたいな。こんなことで国民に信を問うという環境が整っているのか」
立憲民主党 重徳和彦前衆院議員:
「立憲民主党はいつでも、信を失った自民党に取って代わる準備をしている。保守中道の政権政党として、皆さまの信頼得られるよう訴えていきたい」
日本維新の会 杉本和巳前衆院議員:
「とにかく『政治とカネ』の問題を。裏金問題と旧統一教会、両方あると思う。この問題にきちっと答えを出して前に進まないと、日本が世界に乗り遅れる。政策を前に進める政治を始めたい」
■裏金問題で不記載の議員 自民党の「公認」は…
また、自民党は9日、衆議院選挙の「公認」を発表しました。
旧安倍派の裏金問題で収支報告書の不記載があった、鈴木淳司さん(66・愛知7区)、青山周平さん(47・愛知12区)、根本幸典さん(59・愛知15区)、鈴木英敬さん(50・三重4区)の4人の前職は、いずれも「公認」となりました。
税金の滞納問題で自民党愛知県連を除名されていた、愛知5区の神田憲次さん(61)も今回、公認となりました。
ただ、自民党は収支報告書の不記載があった議員は、小選挙区と比例代表との重複立候補を認めないことも正式に決定しました。裏金議員として比例代表との重複立候補が認められなかった、自民党の前議員たちは…
自民党 鈴木淳司前衆院議員:
「不記載をちゃんと確かめて記載しておけば問題なかった。いわゆる裏金議員と言われる範疇ではないのではないかと思います。選挙区で勝つのが当然のことなので、最初から比例がどうのこうのと言うつもりはありません」
自民党 青山周平前衆院議員:
「本当に自分たちの政治資金の問題でこのような政治不信招いてしまっているので、深く反省しながら、その上でこの判断は当然だろうと思っておりますので、受け入れた上で闘っていきたい」
■年齢や体調不良等…今回で「引退」も
衆議院愛知10区の自民党の江崎鉄磨さんは、今回の衆議院解散をもって政界を引退します。
自民党田中派の重鎮だった故江崎真澄さんを父に持つ江崎さんは、沖縄北方担当大臣もつとめましたが、年齢や体調不良、師匠としてきた二階元幹事長のなどが引退の理由だということです。
また、立憲民主党の中川正春前衆院議員も引退します。9日、党の両院議員総会で「あっという間の28年間でした。選挙というとアドレナリンが湧いてくる。辞めるのをやめようかな」と話しました。