10月15日に公示される衆議院選挙へ立候補するため、名古屋市長を辞職する河村たかし市長が、市長として最後の1日を迎えました。しかし、最後の日も大荒れの1日となりました。

■衆院選へ立候補へ…河村市長の“名古屋市長最後の1日”

Q.最後の1日を迎えました
河村名古屋市長:
「15年半ですからね。名古屋の市民の皆さんにかわいがっていただいて、ありがたかったと。寂しさはありますけど、国会でものすごい仕事せな」

【動画で見る】最後は花びらをかじる…河村名古屋市長が“市長最後の1日”議会で辞職認められず 大荒れで自動失職へ

10月11日午前10時、本会議場に向かう河村たかし市長が口にしたのは、市民への感謝の言葉です。15年間務めた名古屋市長として、最後の1日を迎えました。

河村名古屋市長(10月1日):
「『総理を狙う男アゲイン』ということで」

河村市長は10月1日、市長を辞職し、27日投開票の衆議院選挙に愛知1区から立候補することを表明しました。

9日の夜には、公示日前日の14日付での辞職を議長に申し出ました。

■辞職の同意巡る審議は大荒れに…

 しかし、11日午前10時半から開かれた市議会本会議では、辞職の同意をめぐる審議が紛糾しました。

自民党名古屋市議団の成田隆行市議:
「職責放棄以外のなにものでもありません」

名古屋民主市議団の鵜飼春美市議:
「市民の皆さまは納得しているのでしょうか」

公明党名古屋市議団の木下優市議:
「市政を投げ出すような議案に同意することは到底できません」

突然の辞職は無責任、と主要会派が相次いで批判する展開に。

議長:
「起立少数であります。よって本件は同意しないことに決定いたしました」

主要会派に加え、河村市長が自ら率いる減税日本の一部の議員なども反対し、14日付の辞職は認められないことになりました。

これで河村市長は、15日の衆院選の公示日に立候補を届け出た時点で、自動失職することになります。

河村名古屋市長:
「一番最後にこういうふうで砂をかけていくということですわ。ようけ給料もらって、極楽の生活しとる議員が、市民並みの給料にしようと言った河村さんを叩くと。何をやっても叩かれる」

最後まで議会との溝が埋まらなかったことへ、恨み節を口にした河村市長。

河村市長は最後の幹部会議で、職員から花束を受け取りました。そしてユリの花びらを噛んで…。

河村名古屋市長:
「思い出すな~これな。メダル(噛んだのも)この部屋だった」

市長としての15年間に幕を下ろしました。

河村名古屋市長:
「精いっぱいやってきたということですよ、なんだかんだ言って。公約は裏切らなかった。そりゃ寂しい気持ちはありますよ。だけどそういうのを表に出しとってはいかんだわ。戦いで勝ち抜いていって『総理を狙う男アゲイン&ファイナル』、厳しい道がありますので。またどこかの居酒屋で会いましたら、声でもかけてちょ」