10月14日、名古屋市の栄などの中心部でサルの目撃が相次ぎました。これまでのところケガ人の情報は入っておらず、警察はサルを見ても近づかないように呼び掛けています。

■名古屋の繁華街・栄でも目撃

 14日午後2時半ごろ、サルが名古屋市熱田区の住宅街を歩く姿が確認されました。腰を下ろし周りをキョロキョロしています。警察官が後を追いますが、サルは全く気にしない様子で堂々と道路を横切ると、そのまま壁をつたって住宅街の中へ消えていきました。

【動画で見る】繁華街・栄の中心部でも目撃…名古屋市熱田区の住宅街を歩く『サル』カメラが捉える 春日井市から南下か

 サルはこの1時間ほど前の午後1時過ぎ、名古屋市東区東桜にある東海テレビ本社の前を、悠々と歩く様子が防犯カメラに映っていました。

 東海テレビを通り過ぎたサルはその後、3連休最終日で賑わう栄の中心部に向かい、名古屋パルコや松坂屋名古屋店の近くの繁華街で座り込む様子も目撃されていました。

目撃者:
「『サルや!』って。ゆっくり歩いて来て登っていって、間に入っていきました。みんな動画撮っていました」

 警察などによりますと、サルは14日朝から愛知県春日井市で相次いで目撃され、その後、名古屋市北区から東区・中区を通り、熱田区へ向かったとみられています。

 これまでのところケガ人の情報は入っていないということで、警察はサルを見ても近づかないように呼び掛けています。

■捕獲してはいけないのか

 警察や市はサルを捕獲しないのかということですが、「鳥獣保護管理法」という法律で、野生の鳥や哺乳類は原則捕獲してはいけないと定められています。

 名古屋市によると、人にケガをさせる、大きな農業被害が出るなどの場合は、市の権限で捕獲を許可することもありますが、基本は「自然は自然のままに」ということだそうです。