2024年は寒暖差が大きく、秋の味覚の王様・マツタケが大豊作といわれています。日本有数の産地として知られる長野県では、2023年の半値以下で販売されるものもありますが、その恩恵が届いていないところもあるようです。

■大豊作なのに…マツタケがない!?

 大豊作でお手頃価格という秋の味覚の王様・マツタケですが、10月24日に愛知県瀬戸市のスーパーをのぞいてみると、売り場にマツタケがありません。

【動画で見る】秋の味覚『マツタケのナゾ』…大豊作の長野では去年の半値以下あるのに隣の愛知では“姿すらない”スーパーも

店長によると「店頭で売るには難しい値段」だといいます。いったいなぜでしょうか?

新鮮市場いせやの店長:
「需要と供給の関係で、お値段的に5000円以下くらいのお値段でしたら私たちもよく店頭に並べるんですが、5000円より上の価格になってしまうとなかなか売れない。圧倒的にマツタケの採れる量が昔に比べて減っておりますので、気候と暑さ、あと考えられるのは乱獲ではないですけど、昔採りすぎてしまったというのがあって、育ってきていない」

名古屋市中央卸売市場などによりますと、マツタケは産地や市場では、猛暑の影響で凶作となった2023年と比べて半値以下になっていますが、都心のスーパーでは輸送コストなどから一般的に安いと言える価格まで下がっていないそうです。

■夏の暑さで「サツマイモ」が豊作に

 一方で、例年よりお値打ちな秋の味覚として教えてくれたのが…。

新鮮市場いせやの店長:
「今年はサツマイモが豊作でして、例年ですと1本だいたい200円ちょっとくらいのお値段ですが、今年はだいたい3割くらいお値打ちで、本日は1本158円で販売させていただいております」

実際に豊田市のサツマイモ農家を訪ねてみると、暑さが続いた影響でイモ類全般の生育がよく、例年と比べて大きく太いサツマイモが収穫されているそうです。

農家の下村さん:
「今年はちょっといい方だと思うよ。暑さが続いたもんで、サツマイモも去年よりいいと思う。大きかった」