中日ドラゴンズの井上一樹監督は10月25日、ドラフト会議で1位指名し、交渉権を獲得した大学ナンバーワン左腕の金丸夢斗(かねまる ゆめと)投手に指名のあいさつをしました。

 あいさつでは、ドラフト会議で井上監督が見せた“脱臼ガッツポーズ”にも話が及びました。

■1位指名の金丸投手の“第一球”はド直球

 10月25日、中日ドラゴンズの井上一樹新監督は関西大学を訪れ、ドラフト会議で1位指名した金丸夢斗投手(21)にあいさつしました。

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ドラフト会議では4球団競合のなか、井上監督が現役時代さながらの勝負強さで、見事、大学生ナンバーワン左腕の金丸投手の交渉権を獲得しました。

Q.肩を痛めたようなしぐさをしました?(ドラフト会議でのインタビュー)
井上監督:
「脱臼しました、今。たぶん今までで一番大きなガッツポーズしたと思います。一緒に夢を叶えましょう。待っています、迎えに行きます!」

Q.金丸投手から一言、返事をいただいてもいいでしょうか?(ドラフト会議で1位指名された後のインタビュー)
関西大学の金丸夢斗投手:
「待っています」

井上監督の左肩を脱臼させるほどの逸材、金丸投手。そして25日、宣言通り迎えに来た井上監督に対し、金丸投手が投じた“第一球”は…。

金丸投手:
「あれだけ大きなガッツポーズをしていただいて、うれしく思います」

井上監督:
「昨日ね、もうホントすいません。ここで謝罪させてもらいます。はしゃぎすぎましたね、昨日僕は。思わず出てしまいました。でも、それくらい僕の熱意が伝わったと思います。今日はいろんな所で、ホテルのチェックアウトをする時も、駅のホームに向かう時も、いろんな方に『肩大丈夫?』みたいなことをよく言われました」

左のエースへ大きな期待がかかります。

■2位以下は社会人投手に保守や高校生内野手とバラエティに富んだ指名

 カンガルージャンプで喜びを表現したのは、2位指名を受けた西濃運輸の吉田聖弥投手(よしだせいや 22)です。

吉田聖弥投手:
「本当に苦しかった4年間だったので…」

左肩などの故障で、一時は引退も考えたという吉田投手。独特のチェンジアップを武器とした投球にモデルチェンジしました。

3位指名された高校生、桐光学園の森駿太選手(もりしゅんた 17)は、色紙に「ホームラン王」と記しました。大型内野手に期待です。

4位は地元の三重県尾鷲市出身、強肩のキャッチャー石伊雄太選手(いしい ゆうた 24)です。所属する日本生命では、ドラゴンズOBの福留孝介コーチの指導でバッティングも向上しました。

石伊雄太選手:
「即戦力ということは自分でも重々承知しているので、そこは肝を据えてやっていきたいなと思っています」

■ヤクルトは1位と2位で愛知ゆかりの注目選手を指名

 ヤクルトスワローズは、1位と2位で愛知県ゆかりの選手を指名しました。

1位指名が愛知工業大学の中村優斗投手(なかむらゆうと 21)、2位指名が豊川高校のモイセエフ・ニキータ選手(17)です。

ニキータ選手は「トリプルスリーを狙えるような選手になりたいと思います」と活躍を誓いました。