選挙の構図ほぼ固まる…11月10日告示 24日投開票の名古屋市長選挙 各立候補予定者が演説会等でアピール
衆議院選挙が終わり、11月10日に告示されるのが名古屋市長選挙です。選挙の構図はほぼ固まり、3連休最終日の4日も精力的に動く立候補予定者を取材しました。
■河村市長の「後継者」 減税も“引き継ぎ”
河村たかし前市長が突然、国政に転身したことで行われる名古屋市長選挙。
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河村前市長が自らの後継として指名したのは元副市長の広沢一郎さん(60)です。
4日午後、河村前市長に加え、推薦する日本保守党の百田代表らが駆けつけた演説会で行われたのは『河村たかしから広沢一郎へ』継承式です。
河村前市長は手書きした引き継ぎ書を、広沢さんに手渡しました。
元名古屋市副市長の広沢一郎氏:
「河村前市長からバトンをたくされる重みを感じて選挙に臨みたい。基本的にはまるごと河村の政策を引き継いでまいります」
広沢さんは名古屋城天守閣の木造復元、市民税減税など河村前市長の政策全てを引き継ぐ考えです。
■組織力で…市政を「アップデート」
4日、中区の大須商店街に姿を見せたのは、無所属の参議院議員・大塚耕平さん(65)です。2日の事務所開きには国民民主党と立憲民主党の共同会派・名古屋民主の市議や後援会の関係者などおよそ100人が集まりました。
大塚さんは所属していた国民民主党に加え、立憲民主党からも推薦を受ける見通しで組織力で市長選に挑みます。
大塚耕平 参院議員:
「少し遅れていることとか、混迷していることとか、それらを前に進めないといけない。アップデートしたい」
■市議擁立を断念…自民党は“結論出ず”
市長選への態度が明らかになっていない政権与党の自民党は一時、横井利明市議(63)の擁立を検討するも、党本部の意向で断念しました。2日、県連の執行部会で対応を協議しましたが結論は出ませんでした。
自民党愛知県連の丹羽秀樹会長:
「県連としても推移を見極めていきたい。自民党名古屋市議団が対峙してきた河村前市長との対立軸はしっかり明確に持っていきたいと話はあった」
■「名古屋市政がガリガリに」抜本的な見直しを
河村前市長の後継の広沢さんと、組織力で挑む大塚さんの間に割って入りたいのが、共産党が推薦する政治団体「緑の党・東海」共同代表の尾形慶子さん(67)です。4日は街頭に立ち、市民の声を集めました。
河村市政の抜本的な見直しを訴えている尾形さんは、市民税減税や名古屋城天守閣の木造復元をすぐに中止し、その財源で小学校の給食費無償化などを実現させるとしています。
「緑の党・東海」共同代表 尾形慶子さん:
「名古屋がくちゃくちゃにされた。名古屋市政が削られてガリガリされました。減税をやめて地に足ついた行政をやっていく」
名古屋市長選挙には、旅行会社社長の水谷昇さん(61)も出馬を表明しています。
次の4年の名古屋市のかじ取り役は誰になるのか。名古屋市長選挙は11月10日告示、24日投開票です。