冬の季節にかかせない、石油ストーブや電気ストーブなどの暖房機器での事故が毎年起きています。NITE=製品評価技術基盤機構が実験映像を公開し、注意を呼びかけています。

 寝返りで布団が電気ストーブにかかり、30分ほどで火事になってしまうことや…。

 灯油ではなく、誤ってガソリンを給油した石油ストーブに火を点け、炎上してしまうことも。

【動画で見る】電気ストーブに接触した布団から炎が…毎年100件近く発生する『暖房器具の事故』壁や物との距離などに注意

 NITEによると、2023年までの5年間に、同様の原因の事故は27件発生しているということです。また、暖房器具全体では事故が582件と、毎年100件近く発生しています。

 石油ストーブで最も多い原因は、給油タンクの蓋の閉め忘れです。きちんと閉めずに使おうとすると、灯油がこぼれて大事故につながる可能性もあります。

 石油ストーブ・電気ストーブを問わず、使う時は壁や物との距離にも注意が必要です。洗濯物を近くで乾かそうとするのも危険です。

 電気ストーブの場合、延長コードなどにも要注意です。消費電力を超えると出火の可能性もあります。

 コンセントやプラグの変形や、たまったホコリなども事故の原因になります。冬本番を迎える前に、暖房器具の点検をしっかりしておくことが重要です。