2歳-18歳が対象 年1回接種でOK…痛くないインフルワクチン『フルミスト』大きなデメリットは“値段”か
11月11日は日中、汗ばむような季節外れの暑さになりましたが、これからの季節はインフルエンザに注意が必要です。本格的な流行を前に予防接種も行われていて、“痛くない”ワクチン「フルミスト」が注目されています。
■11月中旬なのに各地で夏日に
名古屋市中区栄では正午過ぎ、太陽が照りつけ、中にはノースリーブで過ごす女性の姿も見られました。
【動画で見る】2歳-18歳が対象 年1回接種でOK…痛くないインフルワクチン『フルミスト』大きなデメリットは“値段”か
フランス人の女性:
「ノースリーブよ、暑いから」
11日の東海3県は、高気圧の影響で気温があがり、名古屋市では最高気温24.9℃と10月上旬並みの暑さになりました。他にも岐阜県美濃市で26.5℃、三重県桑名市で26.0℃など、各地で夏日となりました。
街の人:
「突然暑い感じでびっくりです」
別の人:
「先週はこれにもう1枚羽織っていたぐらいだったんですけど、今日は半袖でも暑いぐらいで」
11月とは思えない季節外れの陽気。暑かったり寒かったり、体がついていきません。
家族連れ:
「子供が鼻水と、たまにせきが出るぐらいかな」
別の家族連れ:
「風邪ひきそうな感じで。コロナとマイコプラズマとインフルエンザがトリプルではやっていると聞きましたので、すごく心配です」
■インフルエンザが流行期に
名古屋市西区のクリニック「みわた小児科」でも、気温の変化が激しく、体調を崩す子供が増えてきているといいます。
母親:
「今朝になって突然発熱したので。寒暖差、服装は気をつけるようにしているんですけど。風邪をひきやすかったりするので」
みわた小児科の三輪田俊介医師:
「急に寒くなったり、または日中暑かったりして、自律神経の不調をきたす方がすごく多くいます」
これからの季節、特に注意したいのが「インフルエンザ」です。厚生労働省は11月8日、インフルエンザが全国的な流行期に入ったと発表しました。
「みわた小児科」でもインフルエンザの患者が増え始め、先々週は2人でしたが先週は6人でした。
■注目集める“痛くないワクチン”「フルミスト」
本格的な流行を前に予防接種も行われていますが2024年、注目されているのが「痛くない」インフルエンザワクチンです。
医師:
「じゃあこっちの鼻からいくよ。せーの、ぷしゅっ!はい、吸ってください」
今シーズンから日本でも接種できるようになった「フルミスト」。左右の鼻に1回ずつスプレーすることで、奥にある粘膜で免疫が作られます。
小学2年生:
「全然痛くなくて、別に何も痛くないから結構いけそう」
「フルミスト」の接種は、日本では2歳から18歳が対象で、年に1回の接種で効果があるといいます。
名古屋でも期待の声があがっています。
母親:
「注射が苦手な子供には、上の子は泣いちゃったりすることもあるので、同じ効果があるならいいかなと思います」
父親:
「身近にも、針の先端恐怖症の人とかいるので。どうしても泣いちゃうので、そういうのがあるとすごく助かりますね」
「痛くない」インフルエンザワクチン。今後、広まっていくのでしょうか。
三輪田医師:
「8000円前後の値段設定になっているところが多いので、新しいお薬で、お薬自体が高価なんですね。そこが大きなデメリットかなと。中にはお熱が出ちゃったりだとか、鼻の粘膜に刺激を与えてしまって痛くなってしまったりという方がいますが。針を刺さないので、痛くないのでとてもいいと思います」