空気が乾燥し火事が起きやすい時期になりましたが、住宅火災が発生する原因の1つにあげられるのが「ストーブ」です。使う際には、近くに洗濯物を置かないなどの注意が必要です。

■12月と1月が最多の住宅火災 原因で多いのは…



 総務省消防庁によると、2023年に発生した建物火災の件数は、12月と1月が1年間で最も多くなっています。

【動画で見る】寒くなってきたこの時期『ストーブ火災』に注意 近くに洗濯物や布団などあると出火してしまうケースも

名古屋市消防局によると、名古屋市内で2023年に起きた住宅火災の原因は、1位がコンロ、2位がタバコ、3位が電気器具類、4位は放火、5位がストーブでした。

■「電気ストーブ」の使用で注意点は

 ストーブによる火災で最も多い8割を占めるというのが「電気ストーブ」です。

NITE(ナイト)=製品評価技術基盤機構が公開している実験映像では、電気ストーブの前に干された洗濯物が熱い部分に触れて出火すると、あっという間に燃え広がりました。

名古屋市消防局の林尚良消防士長:
「電気ストーブに燃えやすいものが接触して燃えてしまうことがあったりします。他には、ストーブの上に干されていた洗濯物が落下して接触し燃えてしまう。布団が近くに敷かれていて、就寝している時に寝返りを打った時とかに、掛け布団などが動いて接触してしまい燃えてしまう事例があったりします」

使用する前にコンセントに異常が無いか確認することも必要です。電気ストーブに限らず、シーズンの初めに久しぶりに使う場合は、溜まっているほこりなどを清掃してから使うことも火災の予防につながるといいます。

名古屋市消防局の林尚良消防士長:
「まずはストーブの近くに燃えやすいものを置かないこと。ストーブの上に洗濯物を干さないこと。寝ている時や外出時、人のいない部屋でストーブを使用しないこと。使い方を注意していただければストーブ火災の多くは防げるものなので、使用前に十分確認して使っていただければいいのかなと思っております」

名古屋市消防局は「万が一危険を感じたらすぐに119番通報して、火事のことを周辺にもしらせてほしい」と話しています。