12月12日、2024年の世相を漢字ひと文字で表す「今年の漢字」が発表され、『金』の文字が選ばれました。名古屋の街で、選ばれた『金』についての感想や、それぞれの一文字について聞きました。

■選ばれた『金』に「同じのやめません?」の声も…

 名古屋で話を聞くと、日本勢が金メダル20個を獲得し、感動をくれたパリオリンピックをあげる声が聞かれました。

【動画で見る】五輪の年に多くこれで5回目…今年の漢字『金』に「同じのやめません?」の声 自民の“裏金”連想する人も

60代:
「オリンピックの金メダルかなと思って」

30代:
「今年の印象としては、オリンピックは強いなと思うので」
 
しかし、ほかにも聞かれたのが、政治と「金」です。自民党派閥の裏金事件は、10月の衆院選で与党が大きく議席を減らす結果にもつながりました。

70代:
「きん?かね?裏金の『金』?悪いイメージの方が残っていて、政治の方がね」

ほかにも、破格の契約金の1000億円超えを手にした大谷翔平選手や、新紙幣発行、金目当ての闇バイト、ドラゴンズのドラフト1位ルーキー・金丸夢斗投手もいます。

オリンピックイヤーに選ばれがちで、これで5回目となった「金」に疑問の声も上がりました。

20代:
「また『金』なのかなっていうのが、多いなって」

別の20代:
「同じのやめません?面白くないですよ」

■皆さんにとって「今年の一文字」は?

 名古屋市内で話を聞くと、まずあがったのは『暑』の一文字です。名古屋で観測史上最長を更新する”25日連続猛暑日”を記録するなど、体温越えの厳しい暑さが続いた1年でした。

60代『暑』:
「夏がむちゃくちゃ暑かったのと、期間が長かった。毎日へとへとでした」

70代の女性は、進むデジタル化についていけない1年だったとして『難』です。

70代『難』:
「何でもデジタル化。教えてもらってやれば簡単だなと思うんだけど、そこまでいくのに…。機械化されて理解できない、追いつけない」

名古屋市に住む姉妹に話を聞くと、姉は『苦』、妹は『喜』と答えました。

50代妹『喜』:
「私自身は『喜』ですね。姉の息子に子供が生まれて。すごくにぎやかになっていいよね、明るくなるし」

60代姉『苦』:
「苦しいですね、何かにつけて苦しい。買い物に行った時、何もかも上がって給料は上がらない」

50代妹『喜』:
「私は良かった年なんだけど、世間一般的には生活からするとそんな感じだよね」

愛知県の大村秀章知事は『創』です。

大村愛知県知事『創』:
「今年の漢字一文字は『創』とさせていただきました」

2024年3月、長久手市のジブリパークに「魔女の谷」が完成してフルオープンしました。

10月には、名古屋・鶴舞に国内最大規模のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」が開業していて、知事肝いりの2大プロジェクトが「創」り出された1年でした。