防犯カメラに一部始終…“サンタの衣装”などクリスマスの飾りつけを堂々と盗む人物 真っ赤な車で乗りつけ剥ぎ取る
愛知県豊川市のバーベキュー場で2024年12月15日午前、サンタクロースの飾りなどが盗まれる被害がありました。犯行の一部始終を、防犯カメラが捉えていました。
■サンタの飾りを引きちぎる…白いフード被った人物の犯行
事件は15日午前9時半頃、豊川市にあるバーベキュー場「BamBoo's (バンブーズ)」で起きました。
国道沿いの歩道にゆっくりと停まった真っ赤な車。降りてきたのは、白いフードを被った人物です。
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入口にある巨大なオブジェ・モアイ像は、クリスマス仕様に装飾されていましたが、フードを被った人物はモアイ像に近づくと、何かを引きちぎり、乗ってきた真っ赤な車の中に放り込みました。
BamBoo’sの竹内一八オーナー:
「この辺りにサンタさんの帽子があったんですね。もう1カ所こちら側に、サンタさんが履く赤い靴がぶら下がっていた」
持ち去ったのは、サンタの帽子と靴の飾りです。雪だるまには手をつけなかったようです。
■子供たちに人気のサンタクロースも被害…「ここの人?」と客に声かける姿も
サンタの飾りを持ち去ったこの人物は、一度車に近づいた後、再びバーベキュー場の方へ移動します。すると…。
白いフードを被った人物:
「ここの人?」
竹内一八オーナー:
「3人の方がキャンプをされていたんですけど、盗んでいった人物が『お店の方ですか?』というような質問をされているんですね。『違いますけど』って言ったら、『はーい』と言ってそのまま盗みに入っている」
しばらく現場に留まり、ようやく車へ行きますが、まだ帰ろうとしません。
白いフードを被った人物:
「こんにちはー」
その後に向かったのは、バーベキュー場の一角にあるクレープ店です。当時、店は無人でした。
フードの人物はしばらく周辺をウロウロした後、「サンタクロース」を持ち去りました。これは、クレープ店のオーナーが手作りした人形でした。
クレープウエスト☆リバーの西川義明オーナー:
「これが手ですね。人と同じか、それよりちょっと大きいくらいですかね。ふてぶてしいなと思って、昼間っから」
防犯カメラには、サンタの人形から衣裳をはぎ取り、骨組みの段ボールを乱暴に投げ捨てる様子も映っていました。
現場のバーベキュー場は2023年11月にオープンしていて、クリスマスのデコレーションは24年が初めてでした。
西川義明オーナー:
「ちょっとした憤りを感じました。ここは通学路で、子供たちがいつも見ながら通るんですよ。『サンタさんいる』って喜んでいるもんで」
子供たちの夢と楽しみを盗んだ人物は、目立つ真っ赤な車で逃走しました。警察は被害届を受理し、窃盗事件として捜査していました。
(以下18日午後20:54追記)
このニュースを放送したの放送翌日の12月18日午後3時ごろ、盗まれたものの一部を持った男性がバーベキュー場を訪問しました。
オーナーによりますと、男性は盗んだことを認めて謝罪したうえで「イベントで使うところがあったから、借りて返せばいいやみたいな勢いで盗んだ」などと説明したといいます。
また、盗んだ衣装に加えて新品の手袋と靴下を着せた自作のサンタクロースの人形をクレープ店のオーナーに渡し「来年使ってください」と話したということです。
オーナーは被害届を取り下げ、取材に対し「被害がエスカレートするのが怖かったので、犯人が謝りに来て一安心です」としています。