愛知県犬山市の日本モンキーセンターで、12月21日から冬の風物詩「たき火にあたるサル」の一般公開が始まります。20日は"試し焼き”が行われ、サルたちにおいしいプレゼントもふるまわれました。

 東海地方は20日、多くの地点で今季一番の寒さとなりました。日本モンキーセンターでは21日の冬至を前に、ヤクシマザルの群れがたき火で暖まっていました。

 本来、サルは火を怖がる生き物ですが、たき火が始まると次々と集まってきます。

日本モンキーセンターの堀川飼育員:
「野生動物は普通は火を怖がるんですが、生まれた時からたき火を行っているので、火を怖がらずに近づきます」

 サルのたき火は、東海地方を伊勢湾台風が襲った1959年(昭和34年)に始まりました。職員が流木を使ってたき火をしていたところ、1匹のサルがやってきたのがきっかけでした。

 たき火のもう1つの楽しみは“焼き芋”です。池の水で冷ましてから食べたり、他のサルに取られないように、高いところに登ってゆっくりと味わう姿も見られました。

【動画で見る】ホクホクの焼き芋を池で冷まして頬張る姿も…冬の風物詩「たき火にあたるサル」21日から一般公開

 別のエリアでは、「電気ストーブにあたるワオキツネザル」も人気です。
 
 ワオキツネザルはもともとアフリカに暮らす生き物で、寒さは苦手です。電気ストーブを用意すると、ひなたぼっこをするように両手を広げて立ち、体を温めていました。

 日本モンキーセンターの冬の風物詩「たき火にあたるサル」は、12月21日から1月26日までの土日祝日と正月三が日に一般公開されます。