終戦約3カ月前の1945年5月14日、名古屋城は空襲で天守閣が焼け落ちました。2024年、名古屋市は毎年5月14日を「なごや平和の日」と定め、戦争の体験や記憶が風化しないように後世に繋いでいこうとしていますが、若い人へどう伝えていけばよいのかが課題となっています。

愛知県出身で、FANTASTICS from EXILE TRIBEの堀夏喜(ほり・なつき 27)さんは「関心を持つこと自体が大事」と話します。

1945年5月14日、市のシンボル「名古屋城」が燃えました。この名古屋城を訪れたのは愛知県出身で、FANTASTICS from EXILE TRIBEの堀夏喜さんです。

【動画で見る】「紫の炎を出した」との証言も…名古屋城が燃えた日 FANTASTICS堀夏喜さんが実感した“関心を持つこと”の大切さ

太平洋戦争末期、名古屋空襲が本格化。

容赦なく降り注ぐ爆弾が、市内のほとんどを焼き尽くし、わかっているだけでも死者7858人、負傷者は1万人を超えました。

当時、銅で出来ていた名古屋城の屋根が「紫の炎を出した」という証言も残っています。

名古屋空襲を体験した岡島貞一さん(97):
「私の家もね、5月14日に燃えとるんですわ。パッと見たらお城が燃えている、あの写真と同じですわ。(城が燃えるのを)見ました、この目で。これで終わりかな、日本はこれで負けたと思いました、あの時に。もうこれはあかんと思って」

戦争で名古屋城が燃えたことを知らなかったという堀さんは「まずは関心を持つこと」や「いまの平和を認識すること」が大切と話します。

掘夏喜さん:
「ショックが大きいですね。名古屋城は名古屋人としてはシンボル的存在だし、戦争の話って、語るにはたくさんの知識が必要と思ったりするんですけど、関心を持つこと自体が大事だなと思うし、周りといまの平和について認識すること、そういう少しのことが大事なのかなと思います」

2025年1月15日放送