
大阪・関西万博の開幕まであと少しです。世界の注目が集まる万博で自社製品をアピールしようと、東海地方の企業も続々と参戦しています。
■新幹線のラッピングに「空飛ぶ手術室」 東海地方の企業が万博に参戦
万博会場には、海外も含めたパビリオンが続々とお目見えしています。京都の清水の舞台と同じ工法で作られた、1周およそ2km・高さ20mの「リング」も完成しました。
【動画で見る】“ミャクミャク様”の推し活熱高まる…13日で開幕まで1カ月の関西・大阪万博 井村屋など東海地方の企業にも勝機

着々と準備が進む大阪・関西万博は、4月13日に開幕します。日本館の名誉館長には、俳優の藤原紀香さんが就任しました。
藤原紀香さん:
「大阪万博の時は、私はちょうど母のお腹の中におりました。しっかりと日本館のこと、テーマ、色々なことを学び、わかりやすい形で皆さんに発信していけたらいいと思います。1人でも多くの方に万博へ、そして日本館へ来ていただけるよう、心して務めます」

そんな関西・大阪万博に“勝機”ありと、東海地方の企業が動いています。
JR東海などの新幹線の車体には、公式キャラクター「ミャクミャク」がラッピングされます。

愛知県瀬戸市の医療機器メーカー「朝日インテック」は、未来の医療をテーマに「空飛ぶ手術室」のコンセプトなどを展示します。
■ミャクミャクに“推し活”の波…サンリオのコラボも人気で一部は完売
名古屋市中区栄にある松坂屋名古屋店には、万博の「オフィシャルストア」が出店しています。

ミャクミャクのぬいぐるみ、おかし、靴下、Tシャツなど、会場にはおよそ1000種類のグッズが並びます。

店によると、最近はミャクミャクのことを「ミャクミャク様」と呼び、“推し活”をしている人がいるといいます。特にステッカーが人気で、常に持ち歩いている携帯に貼るということです。

ほかにも、サンリオとのコラボグッズが外国人観光客からも人気で、ハローキティなどの一部グッズがすでに完売しています。

客:
「ピンバッジを買いました。万博にも興味があって。(ミャクミャクは)かわいいです、モコモコして」
ストアの売り上げは、2月は前月比で2.5倍になり、3月はさらに好調なペースだといいます。
松坂屋名古屋店の担当者:
「開幕前にグッズを見ていただいて、興味を持っていただいたりして、実際に万博へ足を運んでもらえたらうれしいなと思います」
■55年前の大阪万博の思いを継いで…井村屋も商品を投入
三重県津市にある「井村屋」は肉まん・あんまんでお馴染みですが、世界の注目が集まる万博で、自社商品をアピールしたい考えです。

井村屋グループ・経営戦略室の担当者:
「万博をきっかけとして、井村屋でも未来に残るような活動をしていきたいと思いまして、商品を発売することとなりました」
濃厚な風味と、すっきりとした牛乳のおいしさを感じられる人気商品「缶プリン」のギフトにミャクミャクがデザインされ、記念パッケージとして登場します。
ほかにも、「北海道あずきバー」などの井村屋が誇る4種類の定番商品にミャクミャクがデザインされます。

今回の取り組みの背景には、55年前に開かれた大阪万博が大きく影響しているということです。
井村屋グループ・経営戦略室の担当者:
「当時、日本では珍しかった脂肪分の多いプレミアムなアイスクリームを、万博会場内で販売しておりました。当時の思い入れもありますので、今回の万博をきっかけに今後の発展につなげていきたいなと思っております」

井村屋の記念商品は、会場の公式ストアやコンビニなどで順次販売されます。