3月25日、東海地方は暖かい1日となり、2025年に入って初めて、黄砂が観測されました。

■暖かい1日となった東海地方…2025年初の「黄砂」観測

 25日午後3時、岐阜県岐阜市の桜の標本木で、気象台の職員が岐阜の桜の開花を宣言しました。平年と同じで、2024年より2日早い開花です。

【動画で見る】肌トラブルの原因にも…2025年初の『黄砂』東海地方でも観測 洗車専門店に聞いた“傷をつけずに洗うコツ”

東海地方は25日、暖かい1日となり、三重県松阪市粥見(かゆみ)では、最高気温が25℃を超えました。

東海地方では各地で2025年に入って初めての黄砂を観測しました。

偏西風に乗ってやってきた黄砂は、26日にかけて飛来すると予想されています。

■黄砂の影響で「肌トラブル」も…対策は

 名古屋市中川区の「あつた皮ふ科・美容皮膚科クリニック」では、黄砂が関連するとみられる皮膚のトラブルを訴える患者が訪れていました。

あつた皮ふ科・美容皮膚科クリニックの佐々木良輔院長:
「(黄砂が飛び始めると)湿疹ができたり、かゆみが出たりする患者さんが増えるとは思います。(黄砂には)化学物質だったりとかニッケルという金属が含まれていて、肌に触れると刺激を起こしたりアレルギーを引き起こしたりするんじゃないかといわれている」

この日来院した患者の写真を見ると、まぶたの上が赤くなっています。この患者は花粉症と黄砂が重なり、皮膚の炎症が悪化したとみられます。

佐々木院長:
「花粉のピークの時期と黄砂の時期が重なっていると思います。黄砂が飛んでくると花粉症の症状、アレルギー性鼻炎や結膜炎や皮膚炎といったアレルギーの症状が悪化することはよくあることだと思います」

黄砂で肌のトラブルも起こるということで、対策を聞きました。

佐々木院長:
「肌に関してはスキンケア(が大切)。保湿剤をしっかり使ってもらうと油分で皮膚に膜が張るから、花粉や黄砂がくっついてもかゆみは少し減ると思います」

■放置するとシミの原因にも…洗車場で聞いた対策

 また、黄砂では「車」も気になります。街でもボンネットについた黄砂のようなものがみられました。名古屋市緑区の「洗車専門店RYO」で、きれいに洗うコツを聞きました。

洗車専門店RYOの担当者:
「砂が付いているわけですから、そのまま洗ってしまうとキズキズになってしまう。隙間とかパーツの間とかを、なるべくきつい水で飛ばしていく」

黄砂で傷をつけることがないよう、高圧洗浄機やホースの先を絞るなどして水圧を強めて、たっぷりの水で落とします。

そして黄砂は水だけでは落ちないものもあるため、カーシャンプーの泡で浮かせて優しく洗います。

黄砂はそのままにしておくとこびりついてしまい、シミの原因にもなるため、この時期は1〜2週間に1回ほどの洗車がオススメだといいます。

洗車専門店RYOの担当者:
「簡易的なコーティング剤をシュッとかけてサッと拭くだけで、1~2週間くらい持てばいいかなと。コーティングの上にやわらかい膜が付いているので、汚れが落ちてきやすい。少し手間をかけていただくと汚れが落としやすくなります」