
ネクスコ中日本の管内で発生したETCの大規模障害は、1日半後の4月7日午後にようやく復旧しました。復旧前に料金を徴収されなかったケースについては、利用者に異例の「後払い」を求めています。
■「ETCが使えない」システム障害で大渋滞 玉突き事故も
6日午前、東名高速では、豊田インターチェンジを先頭に長い渋滞ができていました。出口のETCレーンには「閉鎖中」と表示されていました。
【動画で見る】料金は異例の“後払い”も…東名高速等で1日半続いた『ETC障害』ようやく利用再開も現状は「応急復旧」

ネクスコ中日本の管内で発生したETCのシステム障害で、東名、名神、中央道など、東海地方では11路線50カ所の料金所で、ETCが利用できなくなりました。
愛知県では、システム障害に関連する事故も起きました。

6日午後0時半過ぎ、東名高速の豊川インター付近で、渋滞を避けようと車線変更したトラックが衝突し、ミニバンが横転するなど、あわせて5台が絡む玉突き事故となりました。この事故で、4歳の子どもを含む8人がケガをしました。
■ETCゲートを開放も…料金は「後払い」求める
6日午後1時ごろから、ネクスコは急きょ、料金をとらないままETCレーンを開放し、渋滞は解消しましたが、システム障害は一夜明けても続きました。
7日未明からは、新たに中央道の小牧東インターや多治見インターでもシステム障害が発生するなど、トラブルは拡大しました。

ETCレーンは開放されていますが、料金はQRコードで「後払い」するよう求めています。
配送業:
「(多治見のシステム障害は)知らない知らない。多治見は大丈夫と思って今来て、びっくりして。ここまでひどいと困っちゃいますね。(事後精算は)どうやってやればいいか分からんし。面倒くさいね」
営業職:
「ETCは毎日使います。一刻も早く直っていただかないと、仕事にも支障が出るので」
ネクスコ中日本は6日夜、会見で謝罪するととともに、料金を後払いにしていることについても、理解を求めました。

Q.後日清算はドライバーの良心に任せる?
ネクスコ中日本の担当者:
「こういったシステム障害で、ドライバーの皆さまをはじめ、多くの方にご迷惑をおかけしたことについては、誠に申し訳ございません。ただ、高速道路を利用した際につきましては、所定の通行料金を払っていただきますよう呼びかけているところでございます」
■1日半後にようやく利用再開も…現在は「応急復旧」
ネクスコ中日本は7日午後2時に復旧が完了したと発表しましたが、「本格復旧に向けた応急復旧」だとしています。

本格復旧がいつになるかは「答えられない」としていて、引き続き、レーンを通る際はスピードを落とすなど、安全に気を付けてほしいと呼びかけています。