セブンルール

今回の主人公は、日本有数の繁華街、新宿・歌舞伎町で、水商売専門の不動産アドバイザーを務める青木人生。
賃貸契約の審査が通りにくい客の味方になり、契約までこぎつける彼女の仕事ぶりはクチコミで広がっている。
水商売の客をサポートする彼女自身も、現役のキャバクラ嬢。
静岡県で生まれた青木は、物心ついた時から、水商売で働く母を見て育った。母ひとり子ひとりの生活で、夜に訪れる寂しさから、当時は母の仕事に対する印象が悪かったと振り返る。しかし大学生の時に、専門学校への資金をためるため水商売で働き始め、一般企業に就職した後も、水商売を続けることとなった。
“水商売に向けられる偏見の目を無くしたい”という思いで、５年前に不動産業界へ飛び込んだ青木。「酒でトラブルが起きがち」「収入が不安定」といったイメージを払拭（ふっしょく）すべく、管理会社や物件オーナーに説明を繰り返し、地道なコミュニケーションで扱う物件数を増やしている。
昼は職場の従業員を取りまとめる姉御肌のリーダーとして、夜はキャバ嬢としてキャリアを積みながら、さまざまな常連客と本音で語り合える関係を築いている。水商売で働く人々に寄り添いながら、二足のわらじを履き続ける彼女のセブンルールに迫る。