セブンルール

今回の主人公は、東京・品川にある行列が絶えないラーメン店「多賀野」の店主・高野多賀子。看板メニューはシンプルなしょうゆラーメン。４年連続ミシュランのビブグルマンにも選ばれ、行列が絶えない人気店となっている。今年、香港に海外進出も果たした。彼女のラーメンはなぜここまで客をひきつけるのか？

　新潟県生まれの彼女は、高校の同級生である正弘さんと結婚し専業主婦をしていた。そんな中、趣味でラーメン作りにのめり込み、1日３食ラーメンを食べていたという。子どもが大きくなったときに夫と相談し、夫婦で店を開業した。開店当初はなかなか客に「うまい」と言ってもらえなかったというが、２年後には行列ができる人気店となった。当時小学生だった客が、親になり自分の子を連れてくるなど、長く通ってくれるお客さんが多いという。
　高野が夫婦で作るラーメンには素材に対するこだわりが詰まっている。そのためアルバイトの店員が手順を間違えると厳しく叱ることもある。この店の味にほれ込んだ香港人オーナーから熱烈なオファーを受け、今年８月には香港にも進出した。
　彼女も60代半ばとなり、店を今後どうするか考えるようになった。店の味をどう継承していくのか？彼女のセブンルールに迫る。