『セブンルール』

＜見出し＞
ラーメン激戦区の福島県・喜多方で長年愛される伝統の味「まこと食堂」4代目・佐藤リカ。
代々受け継ぐラーメン店を人気店として維持し続ける彼女のルールとは。

＜番組内容＞
今回の主人公は、朝食にラーメンを食べる「朝ラー」文化が根付く街、福島県・喜多方の「まこと食堂」4代目・佐藤リカ。早朝から営業するこの店は、朝仕事を終えた人や出勤前に立ち寄る人、家族連れなど多くのファンで毎日にぎわう。昭和22年に創業し、全国から引っ切り無しに客が訪れる繁盛店で、彼女は厨房（ちゅうぼう）でラーメンを作りながら威勢よく従業員に指示を飛ばす。

福島県喜多方市生まれ。佐藤は音楽大学卒業後、ピアノの先生をしていた。結婚して娘を持つ母親でもある彼女が35歳の時、3代目店主の父が60歳を機に引退宣言をしてしまう。この時「娘と一緒に成長したい」と、小学生になったばかりの娘の成長と、4代目としての自分の成長を重ねる思いで店を継いだ。

当初は「全然まことの味じゃない」と言われた。「１個でも変えたらまこと食堂じゃない」という信念のもと、初代から使っている材料は変えない。麺もスープも変えない。けれど、作る人が違えば違う味ができる。そのことが彼女の闘争心に火を付け、以来、10年以上人気店の看板を背負い続けている。

まこと食堂が人を引きつけるのは、代々家族が守り続けてきたラーメンの味と、隠し味のような佐藤の温かさ。誰とでも気さくに話し、従業員は「学生の頃からお世話になって家族みたいに支えてもらってるから、ここが実家」という。「親戚の家に来たみたいだねぇ」と言ってもらえるのが一番うれしいと語る、彼女の7つのルールに迫る。