祭人魂

 

祭人魂

放送日:11月28日(土)11:25~

カテゴリー:情報・教養

<見出し>
いにしえから「祭り」が盛んな日本。祭りには、その土地の歴史と、そこに住む人びとの息吹があり、魂が込められています。人々の生活に寄り添い、時に大きな力を与える祭りに魂を込める人を番組では「祭人」と呼びます。この番組は、そんな祭人が祭りに懸ける「想い=魂」を紹介する番組です。

<番組概要>
江戸時代から醸造業で栄えてきた知多半島周辺では、その経済力を活かし、全国でも珍しい山車文化が形成されてきた。愛知県武豊町で春に行われる「長尾地区祭礼」。6輌の山車が神社に集結し、からくり人形を奉納する。そこで披露されるのが、幼い男の子が神前で舞う「三番叟(さんばそう)」。能を起源とした日本の伝統芸能の一つで、五穀豊穣、天下泰平を祈る舞いとして庶民に親しまれてきた。武豊町で三番叟が始まったのは昭和6年。それ以来、毎年、この町で生まれた新一年生の男の子がその大役を担う。歴代の子ども達の写真が見守る中、今年も稽古は行われていた。
しかし、コロナの影響で祭りは中止に。稽古を重ねてきた三番叟を披露する場を何とか作ってあげたいと町の人たちで話し合い、秋、特別に神社で奉納できることに。その地区に生まれた男の子がその年だけに経験できる三番叟。祭りが子どもの成長を支えてきた。落語家の柳家花緑さんが町を訪ね、三番叟の魅力、歴史を探る。