土と生きる

 

土と生きる

放送日:5月27日(木)25:08~

カテゴリー:ドキュメンタリー

(見出し)
岐阜県高山市を拠点とし、世界にその活躍の場を広げる左官職人・挾土秀平の仕事を通し、彼の仕事に掛ける情熱や思いを紹介、「仕事をする」とはどういうことかを伝える。

(番組内容)
挾土秀平は、昭和37年高山市に生まれた。父が左官であったことからこの道を選ぶ。そもそも左官職人とは、建物の壁や床、土塀などを塗り仕上げることを専門的とする職人。しかし、挾土は、現代のコンクリートを使った壁作りに納得せず、日本古来の天然の土と素材を使った土壁の世界を探求。独自の世界の塗り壁作りは、モダンかつ斬新でほかに類がなく日本全国はもとより海外にも活躍の場を広げている。
「これまで誰もやったことのないものを作る」これが挟土の発想の原点。
そんな挾土は、令和2年、地元岐阜県で新たな作品作りに取り組んだ。令和2年10月にオープンした岐阜関ケ原古戦場記念館の1階ロビー正面に設置する土壁。高さ3m、長さ6mという大きな壁に日本の歴史を大きく左右した「関ケ原の合戦」を1枚の壁に表すというのだ。番組では様々な壁を乗り越え、今まで誰もやったことのない新しい土壁作りに挑む挾土の姿を半年に渡り追った。「コロナで昭和の生き方の良いところが殺され、とどめを刺された でも後の世の中に人があっというものを作ってやる!」
挾土のアナログで不器用な生き方は、コロナ禍で、生きることの本質を問われる今の時代に生きる多くの人たちの指針になるはずです。