白球レター ~センセイが伝えたいこと~

 

白球レター ~センセイが伝えたいこと~

放送日:5月29日(土)16:05~

カテゴリー:ドキュメンタリー

愛知黎明高校・金城孝夫先生(67)の高校野球の指導は、まるで、球児一人ひとりへ宛てた手紙のようだ。手紙とは、電話やメールに比べてスムーズなやりとりはできない、どちらかと言えば非効率な伝達手段。けれど、そんなアナログなコミュニケーションだからこそ、受け手の心にいつまでも刻まれるメッセージとなる。
金城先生は、沖縄県出身。中京大学を卒業後、愛知黎明高校の前身、弥富高校で20年間監督を務め、その後、故郷の沖縄尚学高校へ移り、沖縄県勢初の甲子園優勝を果たす。そして、長崎日大高校などを経て、おととし春初任地の愛知黎明高校に復帰。驚くことに、これまで指導を受けてきた多くの生徒たちが、金城先生のもとへ力になりたいと集まってくる。異なる時代に異なる指導を受けた生徒たち。それなのに、不思議と皆は同じ気持ちで、金城先生を慕う。
それはきっと、金城先生の教育に一貫するメッセージがあり、生徒たちが受け取ってきたからではないだろうか。勝つことだけを教える指導なら、きっとこうはならないはずだ。金城先生は、この春、私財を投じて新たに野球部の寮を作り、新1年生を中心とした14人で新生活をスタートさせた。高校野球指導歴46年目を迎える彼が、寮生活を通じて球児たちへ届けたい思いとは。
野球だけが人生ではないけれど、野球を通じて人生の大切なことをたくさん教わった。そう口を揃えるかつての教え子たちが金城先生へ語る思いとは。金城孝夫67歳。今なお野球を通じて伝えたいことは何なのか。それを、現在の金城先生の指導の言葉はもちろん、過去に出会った様々な方達からの返信を通じて浮かび上がらせていくドキュメンタリー。