名古屋の救急車９９時間

119番。日本で、名古屋市で暮らす私たちにとって、いざという時の、心強い味方です。名古屋市では、通報から約７分で、１台の救急車が事故現場や急病人の元に到着します。しかし、新型コロナの感染拡大に加え、緊急性の低い通報で、救急車の出動件数が増加し、救急車が必要な現場に遅れる可能性が高まっています。そこで今回、名古屋市消防局の救急車に99時間密着しました。取材することができた様々な事案から見えてきた課題とは？119番通報した時、何を伝えればいいのか？救急車を呼ぶべきか？それとも呼ばないべきか？迷ったときにとる最適な行動とは？頼る人が身近にいない人や、一人暮らしで離れて暮らす親が気になる人、幼い子どものケガなどが心配という世代の3人が、様々な救急事案をもとに話し合います。さらに、119番通報する時の心構えや、救急車が到着するまでにできること、簡単AEDの使い方など、知っているようで意外と知らないことが満載です。「自分事」と捉えてもらい、難しい課題を一緒に考えて救急要請の現状を知ること、すなわち救急車の適正な利用が、いざという時の、大切な人のため、自分のためにも繋がります。