セブンルール

香川県高松市からフェリーで約30分。瀬戸内海にある豊島（てしま）は、人口約800人のうち半分以上が高齢者で、過疎化が深刻な離島。この島にある唯一の診療所「豊島健康センター」で、小澤詠子はただ一人の常勤看護師として働いている。
大阪府で生まれ育った彼女は、島の魅力や島で働く看護師に憧れ、大学卒業後に島へ移住し看護師となった。
島には常勤医師がおらず、彼女は週４日派遣される医師らとともに島民の命を守っている。
診療所を訪れるのは70～90代の高齢者がほとんどで、軽い症状でも油断はできない。
彼女は看護師の業務だけでなく、老人ホームと協力し、島の福祉の充実のためにもさまざまな仕事に熱心に取り組んでいる。
夫や子どもと高松市で暮らしながら、豊島にも居を構え、状況によって帰る家を選択している。
多忙な仕事と育児の両立に悩むこともあるが、島民のために奮闘する彼女のセブンルールに密着する。