セブンルール

更新日:2019.09.04 13:06

セブンルール

放送日:9月10日(火)23:00~

カテゴリー:情報・教養

名峰・北岳を含む南アルプスは、春から秋にかけて多くの客が集まる登山スポット。標高約2000mに位置する山小屋「両俣小屋」で登山客を39年間に渡り、もてなしているのが今回の主人公・星美知子(69)だ。釣りができる渓流が近くにあり「アットホームでごはんがおいしい」と評判で、これまで小屋を訪れた客は4万人を超えている。

登山シーズンを控え、半年ぶりに山小屋の準備をする小屋開きの日。重さ15kgの荷物を背負い、約8kmの山道を登る星の姿があった。小屋に到着すると、ガスや水道の開通などライフラインを整えていく。発電機を動かすオイルやガス管が輸送ヘリで運び込まれ、登山客をもてなす準備が整うと星の仕事はいよいよ本番。食事作りや、小屋の清掃を行う。さらに、週に一度は食料調達のため、半日かけてふもとまで買い出しに出る。

福島県南会津町出身の星は、10代の頃に結核を患い、入退院を繰り返していたが、一年間の浪人を経て大学に合格した。卒業後は出版社に就職するが、忙しさから自律神経を患い退社。その後は体を丈夫にしたいと、南アルプスのスキー場や山小屋で働くようになった。体が鍛えられ心身に変化を感じた星は、先代の引退に伴い、31歳で山小屋番を引き継いだ。
今年で95年の歴史を持つ「両俣小屋」。70歳を目前に、山小屋番として安全面に気を付け、山を愛する人々を温かく迎え続ける。そんな星のセブンルールに密着する。