東海テレビ

【 世界フィギュア2017 女子ショートプログラム 】29日(水)20:00~

 来年に迫った平昌オリンピックへ向け、今回の世界選手権は出場選手枠のかかる4年に1度の特別な大会である。(3月29日(水)~4月2日(日)フィンランド・ヘルシンキで開催)。各国代表上位2選手の順位合計が「13」以内であれば、オリンピック出場3枠を確保できる。今回出場する日本人選手は母国のため、そして自らのため「3枠確保」に向けて世界に挑む。
 フィギュアスケート界最高峰の舞台でオリンピック出場枠をかけて戦う日本代表選手たちの激戦の模様を生中継。男女のショートプログラムとフリー、そして大会の最後を飾るエキシビションと合わせ、5夜連続で放送する。

 女子は強力ロシア勢に“新星JAPAN”が挑む。
 難病を乗り越えて再びリンクに戻ってきたシニアデビューの三原舞依は、初出場の四大陸選手権で、自己ベストとなる200.85点を叩き出し、ショート4位からの逆転優勝。日本人では浅田真央以来となる大会初出場初優勝の快挙を達成。苦難を乗り越えた17歳が5つの3回転を操り世界に挑む。

 同じくシニアデビューの樋口新葉は、スピード感あふれるスケーティングに飛距離のあるジャンプが大きな魅力。初のGPシリーズのフランス大会では3位表彰台。全日本選手権でも2年連続2位の表彰台。持ち前の表現力と3回転―3回転のジャンプを武器に、精神面での成長を果たした16歳の演技から目が離せない。
 そして四大陸選手権と同様、宮原知子の欠場で出場の決まった本郷理華。今シーズンは足の故障に苦しみながらも、1月の長野国体では連覇を達成。スピンでは全て最高評価を受ける。シニア3年目となる今季、長い手足を使ったダイナミックな演技で3年連続出場の大舞台で表彰台を目指す。

 そんな“新星JAPAN”に立ちはだかるのが強力ロシア勢。世界選手権では2015年(E.トゥクタミシェワ)、2016年(E.メドベージェワ)と2年連続で金メダルを獲得し、2015年、2016年の欧州選手権の表彰台を独占するなど、圧倒的な強さを誇っている。中でも現女王であるエフゲニア・メドべージェワは、昨年シニアデビューを果たすと、GPファイナル、欧州選手権、世界選手権のタイトルを総ナメ。今シーズンもすでにGPファイナル、欧州選手権の連覇を達成している。キム・ヨナが持っていた歴代最高得点を欧州選手権で更新し、まさに「最強の女王」である。17歳ながらにして卓越した表現力と緻密に組み立てられたプログラム、そしてそれらを実行する技術力と付け入る隙の無いパーフェクトなスケートは脅威の存在。

 その他、復活を遂げた強力なスケーターからも目が離せない。今シーズン復活を果たしたソチオリンピック銅メダリストのカロリーナ・コストナー(イタリア)は3年ぶりの出場となった欧州選手権で堂々の銅メダル。30歳を迎えたベテランが改めてその存在を示している。
 ケガに悩まされ続けていたケイトリン・オズモンド(カナダ)も今シーズン完全復活。高さと幅のあるダイナミックなジャンプを武器に、GPファイナルに出場。1月のカナダ選手権では非公認ながらショートプログラムで「81.01」という歴代最高得点を記録し、世界中に名をとどろかせた。世界選手権で初の表彰台に挑む。

 各国のトップ選手が一同に集結する世界選手権。平昌オリンピック出場枠をかけた日本人選手たちの、華麗な熱き戦いに是非注目していただきたい。


 <世界選手権 出場選手>
 ・男子シングル 羽生結弦 宇野昌磨 田中刑事
 ・女子シングル 樋口新葉 三原舞依 本郷理華
 ・ペア     須藤澄玲&フランシス・ブードロ・オデ組
 ・アイスダンス 村元哉中&クリス・リード組

 (※選手情報は3月22日現在)

更新日 : 2017/03/24 16:47

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