▼今から33年前、福岡県南区。銀行員として働いていた土井さんは通勤途中にある9本の桜の開花を心待ちにしていた。しかし、ある日、突然そのうちの1本が伐採されていた。理由は道路の拡幅工事。当時福岡は政令都市に指定され、都市部と郊外とを結ぶ道路の整備が進められていた。9本の桜はいずれも桧原桜と呼ばれ、昔から地元の人々の生活を見守り続けてきた。なんとか救う方法がないか、考えた土井さんはある行動にでる・・・1人の銀行員がとった行動が、この後、思わぬ形で広がりをみせる。名も知らない者同士の桜のリレーは果たしてどんなゴールを迎えるのか?
▼中央アジアの国、ウズベキスタン。首都・タシケントの市内には現在1000本もの桜が咲き誇っている。第二次世界大戦終了後、ソ連の捕虜となった日本人は各地に抑留されていた。永田行夫らはウズベキスタンに送還され、ソ連政府の革命30周年を記念したオペラハウスの建設を課せられていた。極寒の地での強制労働。過酷な環境の中、疲弊していく日本兵たち・・・そんな中、永田だけは全員での日本への帰国を諦めなかった。そして彼にはもう一つの目標が・・・異国の地で咲き誇る桜に秘められた、知られざる日本人の心をお伝えする。
奇跡体験!アンビリバボー
更新日 : 2017/04/19 17:22