5日(火)23:00~
今回密着するのはブックデザイナーの佐藤亜沙美、35歳。1人の人物が作ったとは思えない多様なデザインを生み出し、「はじめ人間ギャートルズ」ならば、石で作った本をイメージして表紙が本全体の3分の1くらいの厚さがあったり、彼女の装丁には常に遊び心があり、森山直太朗や能町みね子ら作家たちからの信頼も厚い。
子供時代、本に支えられていた彼女は、装丁家・祖父江慎がデザインをした本に惹かれ装丁家に憧れるようになっていった。講演会には必ず出かけ、ついに押しかけ弟子になってしまったのだった。
彼女の夫は、本谷有希子と同時に芥川賞を受賞した滝口悠生。彼がまだ小説家になる前、作成していたフリーペーパーを読んで「ひと読みぼれ」したのだとか。佐藤が食べたい時に滝口が食事を出してくれるという、2人の日常や休日にもカメラは密着する。
佐藤はインクや紙にもこだわり、自分のできる全てを本に注ぎ込もうとする。「本のデザインは面倒くさいことばかり。だけどそれをしないと1日に何百冊と出る本の中に埋もれてしまう」。彼女がそこまで本作りに全力を注ぐ理由、そして“セブンルール”とは?
セブンルール
更新日 : 2017/09/01 15:36