光子(天海祐希)は、屋台の看板メニューにしたい鴨を、篠田(小泉孝太郎)に買い占められてしまった。同じころ、荒木(遠藤憲一)は、環境の変化や天候不順による魚と野菜の高騰に頭を悩ませていた。食材の値段が上がると給食の予算にはまらなくなってしまうからだ。小松(荒川良々)らは、授業の影響の少ない日に給食を休んではどうかと提案するが、荒木は300人の客がいるのに店を閉めるわけにはいかないと一蹴する。
荒木のあきらめない姿勢に触発された光子は、再び市場を訪れ鴨を売ってくれと卸売業者に声をかけるが、相手にされない。業者たちの強固な態度に光子が帰ろうとした時、ひとりの業者がある精肉店の名前を口にした。光子は早速店を訪ねるが、そこで扱っている鴨は、光子が望むような最高品質の鴨ではなかった。一方の荒木も、市場で予算の範囲で買える魚を探していた。給食のルールでは一定の量の魚を献立に組み入れなければならないのだった。本来はサワラが欲しいのだが、現状の予算で買えたのは、味にクセのあるサメだった。
晴子(川口春奈)らを前にした荒木は、小松の活躍で通常よりも安く仕入れた野菜とサメで、子供たちが食べられる代案レシピを考えると言った。日高(池田成志)、馬場(市川しんぺー)、敏子(伊藤修子)らも意見を出す。早紀(友近)は、篠田からレストランに関する計画を聞かされる。光子の屋台がヒントになったという篠田に、早紀は不敵な笑みを向ける。やがて、荒木が考えた代案レシピが完成し、光子も興味を示す。ところが試食をした光子は「マズい」と言い放つ。
Chef ~三ツ星の給食~
更新日 : 2016/11/07 13:48