――菅沼杏子役、お疲れ様でした。
「最初は本当に嫌な人なんだろうと思っていました。でも最終話に向けて杏子と向き合っていくうちに、演じることがおもしろくなって。とても人間らしい人だなと思いました」
――杏子のひたむきさは、女性として共感できるところはあったと思います。
「とても嬉しいご意見です。私もだんだん杏子に同情気味になってきて、本当は悪い人ではないんだよねって、新しい面を見出してしまった。どこか寂しい思いをしてきたから、衣香さんに向かっていたんだと思うようになりました。衣香さんへの友情の気持ちがうまく伝えられなくて、曲がった愛情の行動に出ていたのだなと」
――衣香と杏子、女友達のシーンもある意味ゾゾっとしました(笑)。
「女同士のうわべの会話というのは、もしかしたら、誰もが経験していることなのではないでしょうか。それが今回はかなりデフォルメして表現されていましたが、そういう言葉遊びも楽しめました。どの登場人物にも人間らしさがあって憎めない気持ちになっていました。石田さんとのシーンも楽しんで過ごさせていただきました。ありがとうございました」