進化続ける雑誌の付録…そこで気になった『図書館に置いてある雑誌の付録』の行方 調査したら結果が意外

06月28日更新

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愛知県蟹江町の40代女性の方から投稿がありました。投稿は、「町の図書館に置いてある雑誌の付録の行き先が気になっています。蟹江以外の地域もどうなっているのか、頻繁に図書館を利用しているものの直接は聞きづらいのでぜひ取材していただけたらと思います」

調べてみると「付録がない状態で購入している」「廃棄処分する」「配布する」など図書館によって、対応は様々でした。

■ブランド財布や折り畳み傘まで…おまけを超えたレベルの雑誌の付録

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最近増えている、付録付きの雑誌。

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この夏発売の女性ファッション誌には、「折り畳み傘」や「カフェプレート」、さらには「ブランドの財布」まで、おまけのレベルを超えたものばかりです。

■付録がない状態で書店から購入…それでも付いてくる場合は「処分」

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雑誌の付録は図書館ではどう扱われているのかを調査するために、投稿者が住む蟹江町の図書館へ。雑誌コーナーを覗いてみると、どの雑誌からも付録は外されていました。その行方について図書館の利用者に予測してもらうと…。

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女性:
「職員の方が使っているとか」

別の女性:
「メルカリ」

皆さん色んな想像をしてくれましたが、実際は…。

蟹江町図書館の館長:
「蟹江町の図書館は、市販されているとき付録が付いている雑誌でも、付録なしでという前提で購入しております」

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書店から購入する段階で、付録がない状態にしてもらうようお願いをしているということでした。それでも付いてくるものについては、一定期間保管した後に処分しているといいます。税金で購入しているため、最初に借りた人が付録を使うことは不平等となるためです。

■東海3県の図書館に確認…規模の大きな図書館も「付録無しで購入」か「処分」

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東海3県すべての市町村の図書館に、それぞれ付録をどうしているか電話で確認してみました。

愛知県図書館:
「ファッション誌とかカバンがついてくるようなもの(雑誌)は、そもそも取っていない」

名古屋市鶴舞中央図書館:
「1年は付録をご覧になりたいとお申し出があった時にお見せできるように、保管をしているんですけど、その後は処分を」

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愛知県図書館、岐阜県図書館、三重県図書館など比較的規模の大きなところを中心に、蟹江町図書館と同じく「廃棄処分する」や「付録付きの雑誌を取っていない」という回答でした。

■本を楽しむきっかけになれば…イベントなどで利用者に景品として配布

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しかし、それ以外のほとんどの図書館は「配布している」という回答。実際に付録を配っているという名古屋市北区の楠図書館を訪れると、本棚に並べられた雑誌からは付録は外されていました。

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雑誌の付録が保管してある場所に案内してもらうと、段ボールが3箱も。

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1箱におよそ3か月分の付録が入っているといいます。

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運気がアップしそうな「財布」や…。

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アウトドアで使える「クリップライト」。

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他にも女性に人気の「ポーチ」や家計簿がついた「スケジュール帳」まで。

楠図書館の担当者:
「本を借りた方へのスタンプラリー、スタンプが集まったら景品といいますか粗品として活用する」

定期的に行っているスタンプラリーで、本を多く借りた利用者を対象に抽選で配っていました。

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他には、かるた大会やクリスマス会、新年会などといった季節のイベントで景品として渡している図書館もありました。ただ、コロナ禍でしばらくはイベントを中止しているというところが多いようです。

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同・担当者:
「来月、夏休みスタンプラリーをやる予定ですので、プレゼントとして付録を活用して、多くの方に本を楽しむきっかけづくりにしていただければ」

雑誌の付録を図書館がどう扱っているのか、調査してみると「そもそも付録付きの雑誌を取っていない」「廃棄処分する」「配布する」など対応は様々ということがわかりました。

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