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制作発表会見リポート

山口紗弥加「範子に共感するところは、ありません!!」

オトナの土ドラ『絶対正義』の制作発表会見が先日行われ、主人公の高規範子を演じる山口紗弥加さん、共演者の美村里江さん、片瀬那奈さん、桜井ユキさん、田中みな実さんが、白をベースにリンドウの色を差し色にした衣裳で登壇しました。そしてリンドウの花言葉は“正義”。ドラマにも度々登場します。実際の会見では学生時代からの友人というドラマの設定同様、チームの楽しい雰囲気と結束力が伺えました。

山口紗弥加「連続主演はキセキ!」

このドラマのヒロインで『絶対正義』の持ち主、高規範子を演じる山口さん。昨年、芸歴24年でドラマ初主演を飾り、今回の作品でも連続で主演を演じることについては、「奇跡だと思っています。このような経験は二度とないだろうと、一瞬、一瞬を大事に過ごしています」。と言いつつも、「5人の女性の群像劇なので、5人で主役だと思っています」と謙遜した様子。また、「法に触れることを許せない、絶対正義の持ち主」範子を演じることについては、「感情の幅がそれほどない女性だと思っていて、監督と話していたのは声のトーンをある一定の狭い領域からはみ出さないように、声の質感には気を使って丁寧に演じています」と語っていました。そして、範子に共感する部分について聞かれると、「ありません!!」と即答。「範子は極端すぎて理解に苦しむので、もう客観視するのは止めました。私は範子自身の正義を正面から受けて信じきった上でぶつかるだけです」と役柄への強い決意を語りました。

美村里江「野暮ったくしてください!」

専業主婦として幸せな生活を望みながらも夫のリストラでアルバイトを掛け持ち、子育てに奮闘する西山由美子を演じる美村さんは、実は山口さんとは初共演となります。「今回は心情面でもハードな撮影が続いていて、休憩中もずっとその感情でいるのは辛いので、(休憩中は)おいしい食べ物の話とか、とても平和な話をしているのが助かります。でも本番になったらバチバチになったりしているのでそれが楽しいという毎日です」と語りました。また、昨年末まで放送されていた、NHK大河ドラマ『西郷どん』で大久保利通を支える奥様役の印象が強い美村さん。現代社会の素朴な主婦を演じていることについては、「平凡な家庭より、気の毒に、辛かろうと思われる印象にしたかったので、衣装合わせの時に、可愛らしい服をプロの技術で野暮ったくしてくださいとお願いをしました。また、メイクは(目の下の)クマを消さず、薄化粧仕上げに、本番前にコーヒーを口に含んで歯を少し黄色くしてあえて臨んでおります」と役作りに手を抜かない様子が伺えました。そんな美村さんに対して、山口さんは「衣裳の白いスニーカーも真っ黒にしているんですよ、あえて…」と感心していました。

片瀬那奈「実は影の座長!?」

ハーバード大学卒業の才女、夫(厚切りジェイソン)とともにインターナショナルスクールを経営する、理穂・ウィリアムズを演じる片瀬さんは、ドラマ撮影開始前に「今日は3時間巻きでいくよ~」と絶対無理な冗談を言って、場の空気を和ませるムードメーカー。そんな片瀬さんを山口さんは「座長は私じゃなくて片瀬さん(笑)」とリスペクト。歌手・女優・司会と活躍するマルチタレント・片瀬さんは、ドラマの現場でもみごとな仕切りっぷりを見せているようです。

桜井ユキ「男性っぽくなりました」

大手出版社を退職し、ノンフィクション作家を目指す今村和樹を演じる桜井さんは、今回のドラマのお話を聞いた時の気持ちを、「ジャーナリストという職業に関して自分自身いろいろと調べたりもしましたが、キャラクターとして色つきメガネやイヤーカフという衣裳にとても助けられました」とコメント。また、「最初思っていたよりも男性要素が強くて、最初は意識的にやっていたのが、最近では股を開いて座ったり…だいぶ足の癖が悪くなりました」と苦笑する中、山口さんから「この前目撃しました。股をガッと開いてフランクフルトにかぶりついていました。とてもかっこよかったです」と暴露され、会場は笑いに包まれました。

田中みな実「本格女優として連ドラ初出演」

子役からタレントを経て女優に。仕事は順調だが、妻子ある男性と不倫中、石森麗香を演じる田中さんは、連続ドラマの記者会見に登壇する気分を聞かれ、「いつもは司会側をさせていただくこともあるのですが、こちら側に座っていることの緊張感を身をもって体感しています」と語り、本格的に女優に取り組んでいる初の作品ということで、「女優さんと言っていただくのも申し訳ないです。とにかくただ一生懸命やらせていただています」と謙遜した様子。また、ドラマフリークとして知られている田中さん。『絶対正義』の期待値を100点と語り、「本当により多くの方に観てもらいたいんです!」と強くアピールしました。

現場に言いたい「“絶対××”」

ドラマのタイトルにちなみ、ドラマ現場の「絶対××」を紹介するコーナーでは、山口さんは「“絶対”中華です。」と答え、「先日、現場のお弁当が6種類ぐらい選べる中華でみんな大喜びだったんですが…ADさんが味をしめたのか、翌日のお昼も、夜も中華弁当になってしまったんですよ!さすがに3連続はちょっと……。絶対中華ではなく”時々中華”でお願いします!」と会場を笑わせました。片瀬さんは、理穂の夫役の厚切りジェイソンさんの名前を挙げ、「朝に会うと、『ハーイ、ハニー!』『へーイ、ダーリン!』とテンション高く始まるので、厚切りさんの明るさと優しさに助けられ感謝しています」と現場での夫婦仲の良さを”絶対厚切り”でアピールしました。そして桜井さんは、山口さんから「絶対ジップロックでしょ!」とつっこまれ、「化粧ポーチ代わりにジップロックを長年愛用していて、チャックが閉まらなくなるまで使うというのがモットーです」と言い訳。そしてあまりのボロボロ具合を見かねた山口さんから大量のジップロックをプレゼントされたエピソードも披露。5人の仲の良さが伺えました。

最後に、「“正義”によって私が演じる範子がこの4人をどう追い詰め、その“正義”に4人がどう追い詰められるか、ぜひ楽しんでいただければと思います」と山口さんが会見を締めくくりました。

衣装協力:HOUSE OF LOTUS / BANSAN / アビステ