新型コロナウイルスに子供が感染する事例は勿論ありますが、子供は感染していななくても親が感染して、子供の面倒を見られなくなる…そうしたケースもあります。

 愛知県は27日、感染で親と離れ離れにならざるを得なくなった子供を児童相談センターで一時保護していることを明らかにしました。

 27日朝の大村知事の記者会見。親が感染してしまい、他に面倒を見る人がいない小学生の男女の兄妹を、4月21日から児童相談センターの「一時保護所」で保護していると話しました。

大村愛知県知事:
「21日から2名の子供を保護いたしております。保護者が感染患者となって養育できなくなった」

 兄妹はPCR検査の結果、感染していませんでしたが、県はこの「一時保護所」に入所していた9人を念のため別の場所に移す対応を取ったということです。

 国は子供の面倒が見られない状況になった場合について、「病院や児童相談所の一時保護所、児童養護施設などでの受け入れ」を検討するよう通知していて、愛知県の対応もこれに沿ったものでした。

 このようなことにならないためにも、一日も早く終息させなければならない新型コロナウイルス。しかし、この週末、愛知県内では気になる状況も…。

大村愛知県知事:
「今までのABCクラスターに加えてDEFGクラスター、4つのクラスター。10人以上の場合をクラスターという風に(定義する)」

 新たに4つのクラスターが確認されたと発表。このうち22人の感染が確認されているGクラスターでは、県独自の緊急事態宣言が出された後になって、感染者の自宅でホームパーティーが開かれていました。

大村愛知県知事:
「ややその対応をみると、やはり軽率だったんではないかと言わざるを得ないと思います。集まってワイワイやったということでありますので、軽率ではなかったかと思います。ぜひそういったことはお気を付けいただきたい」


 社会全体の努力を無駄にしかねない行為。一日も早い終息のためには、市民一人一人の意識を高める必要があります。