宮坂 龍彦(26)ミヤサカ タツヒコ

野村 周平

コンピューターソフト会社SE。オタク系、女に全くモテない、極度の潔癖症。東京でひとり暮らし。
中学生時代のトラウマによって、人間不信に端を発する、潔癖症を発症した。正義の心を密かに隠しながら、内気に生きている。女性とのコミュニケーションは大の苦手。
抽選見合い結婚法に対して大いに不安と期待の両方を抱く。恋愛願望も結婚願望も持っているが、恋愛も結婚生活も成立させる自信がない。

冬村 奈々(28)フユムラ ナナ

高梨 臨

ラジオ局社員。と言えば聞こえがいいが、実質の仕事内容はハガキ整理などの雑用のみ。
コネ入社で会社のお荷物的存在。東京の実家で暮らすプチお嬢、美人。
音大でヴァイオリンを専攻していたが、祖母に命じられ断念する。母は幼い頃に他界し、父方の祖母によって厳しく育てられ、言いなりになって生きてきた。そして今の恋人=嵐望は、容姿・学歴・職業などようやく祖母にも紹介できるランクであると思い、早くプロポーズしてもらいたいと願っている。

銀林 嵐望(34)ギンバヤシ ランボウ

大谷 亮平

広告代理店に勤める会社員。イケメン。父はフランス文学を研究する大学教授で、母は有名着物スタイリスト。文句なしの条件揃い。人付き合いもスマートだが、やや天然なところがあり、言動に悪気は全くないものの、少し常識に欠ける感じがある。冬村奈々と1年付き合っていたが、結婚する気は全くない。

鈴掛 好美(31)スズカケ ヨシミ

佐津川 愛美

看護師。兵庫県で母と二人暮らし。父親は、アルコール依存症で母を苦しめた挙げ句に五年前に他界。それ以降、母の生き甲斐は娘の好美のみとなり、母親に完全に依存されている。地味な人生で、男にモテない。

小野寺友紀子(52)オノデラ ユキコ

若村麻由美

内閣府特命担当大臣=抽選見合い結婚法担当
今回の抽選見合い結婚法の責任者を任された大臣。かつてシンクロの選手としてオリンピックで活躍した経歴がある。意地でもこの法案を成功させて政界で成り上がろうという意欲に満ちている。
政治家になる前は結婚し子どもを産んだ。が、夫の浮気が原因で離婚。マスコミに騒がれた際に「シングルマザーとして娘を育てていきます」と発言した毅然とした態度が好印象として話題になった。それがキッカケで政界から声がかかり衆議院議員となった。

ひかり(26)

大西 礼芳

独身女性フリージャーナリスト。抽選見合い結婚法に強い関心を抱き、賛否両論の世論を主にネット記事として掲載し続けていく。基本的に反対論者である。

北風 祐輔(26)キタカゼ ユウスケ

松本 享恭

龍彦のオタク仲間。東大出のエリートで、帝国理化学研究所に勤めている。ルックスも二枚目だが、女にはモテない。今まで彼女がいたことはない。

鯨井 浩樹(39)クジライ ヒロキ

加藤 雅人

龍彦のオタク仲間。食品会社の流通部に勤めるサラリーマン。彼女いない歴39年で、ぎりぎり法律の対象者となる。

鈴掛 あき恵(60)スズカケ アキエ

山口 美也子

好美の母。夫が死んだ後はずっと好美と二人で過ごしてきた。娘が結婚することを望んでおらず、このまま生涯、母ひとり娘ひとりで仲良く暮らせればいいと思っている娘依存症。

冬村 紅子(75)フユムラ ベニコ

冨田 恵子

奈々の祖母。孫娘を自分の思い通りに育ててきた。あとは素晴らしい男性と結婚してくれることだけを望んでいる。

冬村 洋平(55)フユムラ ヨウヘイ

久ヶ沢 徹

奈々の父。小さな会社を経営している仕事人間。奈々の事は紅子に任せきっている。

山口 一朗太(45)ヤマグチ イチロウタ

平山 祐介

厚生労働省の広報担当 厚労省のエリート役人。小野寺大臣の広報担当となり、陰で支えていく。独身であるが、年齢的に抽選見合い結婚法の対象外。