浅利 祐介
<弁護士>
滝沢秀明
弁護士。前向きに仕事に取り組む明るい人柄だが、実は30年前に発生した一家惨殺事件で両親と祖父を殺害された過去を持つ。 ただ1人生き残った後、両親の姉夫婦に引き取られ、実子同然の愛情を受けてのびのびと育った。小学6年生の時に両親の事件を知ったことをきっかけに、法律家の道を志す。 当初は裁判官を志望していたが、司法修習生時代に出会った澤田陽一郎弁護士の弁護士としての信念に強い感銘を受け、弁護士を目指すようになる。 30年前の事件の犯人とされる柳瀬光三の再審請求をしてほしい、という河村礼菜からの依頼を受けて、最初は強い嫌悪感を覚えるが、弁護士としての使命感からやがて再審に向き合い始める。 事件を追う中で、初めは反発しあっていた礼菜を次第に愛するようになっていくが・・・。
柳瀬 光三
<死刑囚>
遠藤憲一
30年前、阿佐ヶ谷で一家三人を殺害した罪で死刑執行を待つ男。 工員だった頃、妻に逃げられた上に自らは胃癌が見つかるという不運に見舞われ、生後間もない一人息子・光男を預けようと奔走。偶然の成り行きで身を寄せた大富家の3人を殺害したとして逮捕され、死刑の判決を受ける。手放した息子の幸せだけを心の支えに、執行の日を待っている。
澤田 陽一郎
<所長>
片岡鶴太郎
祐介の勤める弁護士事務所のボス。江戸っ子気質の熱血漢で、実直な人柄。冤罪事件を数多く手がけてきた。弁護士とは「罪を犯した者の主張にしっかり耳を傾け、認められるべき権利を守ってやるのが仕事」という信念の持ち主で、祐介が尊敬する理想の弁護士。今回の事件でも、時に悩み迷う祐介を支え、共に真相を追う。
河村 礼菜
谷村美月
祐介に死刑囚柳瀬の再審弁護を依頼する。 奔放な人生を歩んだ母を、反面教師として育つ。 祐介と出会い、心惹かれていくが……。
河村 あかね
横山めぐみ
礼菜の母。17歳の時家出をし、男関係にふしだらで奔放な生き方をしてきた。 末期ガンを患い余命宣告を受ける。
浅利 孝信
益岡徹
鎌倉で大学教授をしている。祐介の父。一家 三人殺害事件で被害者となった大富家の義兄。 引き取った祐介をいつも温かく見守る。
浅利 由美子
いしのようこ
殺害事件で被害者となった大富晴香の実姉。 孝信の妻。養子として育てた祐介をこよなく愛する優しい母。
桜井 良太
<医師>
長谷川純
あかねの担当医。礼菜に想いを寄せている。
花木 重彦
目黒祐樹
あかねの父。17歳で家出したまま30年以上 音信不通の娘を許そうとしない頑固な父親。
河村真二
小林タカ鹿
河村礼菜の父。柳瀬光三と別れたあかねの再婚相手。実は、あかねとは中学時代からの付き合いで腐れ縁。あかねの父・花木重彦からは嫌われている。
松枝栄二郎
<刑事>
石丸謙二郎
30年前、大富一家殺害の容疑で柳瀬光三を逮捕、取り調べを担当した刑事。当時から柳瀬の供述や証拠には矛盾があると感じており、退職した今、柳瀬は本当に殺人犯だったのかどうか疑念を深めている。
津村佐智子
朝加真由美
生前、柳瀬の再審請求を3度も担当した人権派弁護士・津村誠治の妻。柳瀬に頼まれ、幼い頃の祐介の様子を見に行ったこともある。